【日々是埼玉 2019/10/25】取り組む企業は1割以下ー埼玉県内企業のSDGs取組状況

7月にもご紹介したように、さいたま市でも取り組みが始まっているSDGs(持続可能な開発目標)。

ミレニアム開発目標に代わり2030年までの世界の開発目標として定められたものですが、先日22日に埼玉県内企業の取組状況がぶぎん地域経済研究所より発表されました。

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改めてSDGs(持続可能な開発目標)とは?

改めてSDGsとは何者かおさらいです。

これは2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」内に明記された、2016〜2030年までの15年間における世界全体の開発目標。

「貧困をなくす」や「ジェンダーの平等」「人や国の不平等をなくそう」など17種類の目標から構成されます。

特徴として、「地球上の誰一人として取り残さない」普遍的な目標であることがあります。今までの開発目標は主に発展途上国を対象に実施主体も国やNGOが中心的に担っていましたが、SDGsは途上国に加えて先進国の諸問題も勘案しています。

そして国やNGOだけでなく教育機関や民間企業、市民一人ひとりまで実施主体に想定しているのも特徴です。

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埼玉県内企業のSDGs取組状況ーぶぎん地域経済研究所調査

調査概要

「ぶぎん地域経済研究所」の画像検索結果

埼玉県の第一地方銀行・武蔵野銀行の子会社であるぶぎん地域経済研究所により、県内企業のSDGsに関する取組状況を見るために行われた同調査。

県内の552社に対して郵送アンケートを送付し、185社(回答率33.5%) から回答を得ました。

業種別だと製造業が105社、非製造業が80社になります。

SDGsの取組状況

まずは SDGsの取組状況について聞いた結果が以下の通り。

(ぶぎん地域経済研究所発表資料より、以下同)

それによると「すでに実施している」と答えた企業の割合は全産業で7%、「具体的な検討を進めている」が5%とSDGsに関する取組をしている企業は約1割にとどまっています

一方で「具体的な検討に至っていない」が最も多く、49%と半数にのぼっています。加えて「全く知らない」が 15%、「 SDGsという言葉は聞いたことがあるが、内容は知らない」が12%、「関心はない」が12%と、4割の企業はSDGsに対する意識や関心度が低い状況にあることが伺えてきます。

業種別にみると「すでに実施している」は製造業4%に対して非製造業で10%など、非製造業の方が製造業に比べSDGsに前向きなようです。それでも各業種とも8割以上の企業が具体的な検討までには至っていません。

進まぬ小規模企業での取り組み

規模別に見た結果が上の図。

「すでに実施している」は規模の大きい企業で11%ではあるものの、規模の小さい企業では3%にとどまりました。

また、「全く知らない」「SDGsという言葉は聞いたことがあるが、内容は知らない」「関心はない」を合わせた割合は規模の大きい企業では27%なのに対して、規模の小さい企業では51%にのぼっています。

このようなことから、規模の大きい企業の方が規模の小さい企業に比べSDGsの取組や認知が進んでいると考えられます。

実施(検討)している取組が結びついているSDGsの目標

「実施している」「具体的な検討を進めている」と回答した企業に、実施(検討)している取組は、 SDGsの17の目標のうちどれに結びついていているかを聞いたものが以下の結果。

これによると全産業で「エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑦」が50%を占め最も多くなっています。

次いで「働きがいも経済成長も⑧」「産業と技術革新の基盤をつくろう⑨」がともに38%で、これに「すべての人に健康と福祉を③」が33%で続きます。

特に事業との関連がある環境・産業に関する目標に多く結びついているようです。

業種別にみると、製造業では「産業と技術革新の基盤をつくろう⑨」64%で他の目標を引き離し最も多くなっています。
これに「エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑦」が45%、「働きがいも経済成長も⑧」が36%、「すべての人に健康と福祉を③」が27%それぞれ続きます。

一方非製造業では「エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑦」が54%で最も多く、「すべての人に健康と福祉を③」「働きがいも経済成長も⑧」「住み続けられるまちづくりを⑪」の3つが共に38%で続きます。
加えて「安全な水とトイレを世界中に⑥」「気候変動に具体的な対策を⑬」がともに31%と、非製造業の方が製造業に比べ取組がより多くの目標に結びついているようです。

規模別にみると、規模の大きい企業では「エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑦」が 50%で最も多く、次いで「産業と技術革新の基盤をつくろう⑨」が44%、「働きがいも経済成長も⑧」が38%で続きます。

規模の小さい企業では、「すべての人に健康と福祉を③」「エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑦」がともに50%と最多で、「働きがいも経済成長も⑧」が38%で続きます。

SDGsの具体的な取組

それではSDGsに関して何らかの取り組みを行なっている企業は、具体的にはどのような取り組みを実施しているのでしょうか。

業種別に見ると、製造業では「発表会などにおいて従業員等に告知、教育を実施している」など社内への理解・浸透に取り組むほか、「社内のブランディングや販売ツールとして」「SDGs私募債の発行」「女性活躍社会の実現に向けた取り組みや子供の虐待撲滅や貧困家庭の減少に寄付」といった取り組みが挙げられます。

一方非製造業では「『さいたま市CSRチャレンジ企業』に認定され、CSR活動をベースに幅広い取組みを行っている」「管理職の女性比率を高める。ワークライフバランスを尊重する。社内制度、仕組みづくり」「ISO50001やエコチューニングによる省エネサービスをSDGSに合わせて提供する」といった取り組みが挙っています。

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書き終えての諸感

今後国際競争力をつけていくためには欠かせないSDGs。
特に小規模な企業では認知や普及が進んでいないようですが、取り組みを通じて省エネや人材確保など業務効率化へとつながっていくことでしょう。
いきなり進めるのは負担が大きいこともあるでしょうから、ペーパーレス化などまずは小さいところから始めてみてもいいのかもしれません。

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