人形のまち発信拠点へー岩槻人形博物館がオープン 後編

2/22には岩槻人形博物館同様、隣接するにぎわい交流館いわつきも開館した。

加えて、この日から始まったまちかど雛めぐり(〜3/8)のオープニングイベントも実施された。

地域の交流拠点が同時オープン

同交流館は、岩槻の歴史及び文化の発信、産業及び観光の振興並びに地域のにぎわいの創出に寄与することを目的に設立された。

岩槻への来訪客はもちろん、誰でも使えるトイレや休憩スペースも備えられているので地域住民の利用も考慮した設計になっている。

目玉のヨロ研カフェ

その目玉が同館1階にあるヨロ研カフェ。さいたま市内ではレストランなどの要望により日本では栽培例の少ないヨーロッパ野菜を生産する農家があり、「さいたまヨーロッパ野菜」としてブランド化が図られている。

そうした野菜類の販売と野菜を用いたメニューなどを提供する飲食店としての役割を持つのが、同カフェだ。

このようなヨーロッパ野菜は飲食店向けに販売されることが多く、一般客が購入できる機会は限られていた。しかし同カフェでの販売を通じて気軽に手に入れられるようになったし、購入した野菜を用いて家庭で本格ヨーロッパ料理に挑戦といったこともできるだろう。

30席ほどのカフェ部では同野菜を用いたパスタやサラダ、コーヒーなどを提供。地域特産物の発信や休憩スペースとしての機能もある。

開館記念イベントの実施

他にも同館に設けられている多目的室やクラフトルームでは、開館を記念した体験型イベントも実施された。

同館2階のクラフトルームでは、木目込ストラップ製作の体験が行われた。

人形職人の指導のもと、好きな布地を用いた鞠型のストラップを作り上げる。

各工房でも製作体験などのイベントは行われているものの、常時開催しているわけではない。しかし博物館隣接で定期的にこのようなイベントを開催する施設ができたのは、利用者にとっても大きいことだろう。

他にも茶道体験やだるま絵付けといったイベントも行われた。

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まちかど雛めぐりオープニングイベント

そしてオープン同日からは岩槻の街を舞台にするいわつきまちかど雛めぐりも始まった。

新型コロナウイルスの影響で一部企画が中止になるなどしたが、街中での雛人形の装飾はじめ人形の街でのひな祭りを盛り上げるべく様々な企画が3/8までの期間に組まれた。

そのオープニングイベントが同館敷地内の駐車場で盛大に執り行われた。

始まり告げるやまぶき道灌太鼓

オープニングを飾ったのは、地元岩槻を拠点に活動するやまぶき道灌太鼓。

区の花であるやまぶきをその名に冠する同集団が威勢のいい掛け声とともに、ドンドンと始まりを告げる太鼓を叩いた。

ひなめぐりはもちろん同館のオープンという新たな時代の幕開けにもふさわしい太鼓だ。

扮するは地元小学生ー雛パレード

続けて行われたのが雛パレード。区内の小学生が内裏や雛など雛人形の面々に扮して、赤絨毯を辿って入場した。

大舞台に演者の小学生も少し緊張した面持ちだったが、まるで雛人形の人形が歩いているようだ。

全員並んでの記念撮影。人形の街の新たなシンボルとのツーショットを撮ろうと、多くの観衆がカメラを向けた。

ハプニングに見舞われるもーひな踊り

オープニングイベントを締めくくるのが、いわつき舞踊の皆様によるひな踊り。

大人から子どもまで多数のメンバーで構成される。

途中BGMが機材トラブルで止まるというハプニングにも見舞われたが、そんなこともお構いなしに踊り遂げた。

とても賑やかな雰囲気の元、ひなめぐりが幕を開けた。

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