新年度初めを快晴の桜で 蓮田市で商工祭さくらまつり4年ぶり開催

蓮田市商工会(同市東、岩崎一隆会長)は4/1(土)、元荒川河川敷公園(同市城)において4年ぶりとなる第33回商工祭さくらまつりを開催した。

快晴に恵まれ、散り始めた川沿いの桜のもとで多くの来場者が春のひとときを過ごした。

戻ってきた春の楽しみ

「みんなイベント飢えていた」

2020年以来のコロナ禍で同祭も中止となっていたが、昨年末より全国旅行支援も始まるなど開催に向けての機運も高まった中で4年ぶりの開催となった。

酒類の販売も見合わせ例年100者近く出ていた出展者も半分にして募集をしたが、地域から多くの応募があったという。最終的に70近い応募があったが、会場のレイアウトを工夫して全者参加となった。「みんなイベントに飢えていたのでは」と同会。

開催に先立ち、桜色の法被をまとった同市の山口京子市長も「年度始めにこのように桜が咲く中で快晴に恵まれ、市民の交流ができることに感謝したい」と挨拶。岩崎会長も「コロナが終息を見せてきて、やっと春が来た」と開催にあたっての喜びを述べた。

多くの来場に喜び

地域の商工業者や団体などが出展したブースには多くの来場客が集まった。

総合建設業の岩崎工業(同市東、池田太司代表取締役)は、毎回好評の風船配布を実施し子どもたちに大好評。10円以上の募金で風船が渡されるが、集まった募金は同市社会福祉協議会へ贈られる。「4年ぶりだけど、人がたくさん来てよかった」と同社担当者。

斉藤指圧(同市閏戸、斉藤貴之院長)も指圧体験を展開。薬に頼らない健康として、自然の免疫を高める押圧法を提案する。予約制だが、どの枠も埋まるほどの盛況ぶりだった。

吉田自動車工業(同市西新宿)で毎月第3土曜日に開催されているおたすけこども食堂・おとな食堂も、パンの販売やヨーヨー釣りなどを展開。ヨーヨー釣りは早々に完売になるほどの人気だった。子どもから大人まで分け隔てなく集まり互いに助け合う場を創造を目的に、2020年より活動。同市内だけでなく、市外や県外からの利用もある。シングルマザーの利用も多いが、「支援が必要な人にしっかり届くように」と同団体。

南三陸からも感謝込め

同祭には2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町の橋本水産食品(千葉孝浩代表取締役)も出展。三陸・歌津の漁師たちに愛好されているわかめの試食販売を行った。

同震災の折に、同市や隣接する白岡市からも多くのボランティアが復興支援に参加。同市の建設業者と同町住民が共同で避難路を作ったという。

そのような経緯もあり、「蓮田のイベントは仕事よりも優先したい」と千葉社長。小学生の頃からボランティアにも参加した同市の青年とも交流した。

子どもも楽しめる企画満載

宮前橋を挟んだ東側には第二会場が設けられ、子どもが楽しめるブースが多く設けられた。

塗り絵ブースでは、同祭の案内チラシ裏面の塗り絵に色を塗った作品を展示。子どもたちも自由に色をつけて会場に華を添えた。「蓮田は緑もあるけど、都会な面もあって良い」と同ブースを手伝ったボーイスカウトの小学5年男子。

同市の中心である蓮田駅も子どもに向けた駅長制服体験を展開。制服を着用して写真を撮った家族に、鉄道車両があしらわれたバッジを配布した。制服を着た小学1年女子は「電車でいつも行っている大宮に行きたい」と感想を述べた。

このほか、同会青年部主催のダッグレースも開催。5000羽の黄色いアヒル人形が川を下り、桜のピンクとのコントラストが映えた。

スポンサーリンク

ギャラリー

スポンサーリンク

この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事