スタートアップ推進へ本格始動 第1回埼玉ニュービジネス大賞授賞式開催

埼玉ニュービジネス協議会(埼玉NBC、さいたま市中央区下落合、久礼亮一会長)は、同会主催のビジネスコンテスト「第1回埼玉ニュービジネス大賞」の授賞式を、5/16(火)に新都心ビジネス交流プラザ(同市中央区上落合)にて開催した。

同会としては初の取り組みで、スタートアップの推進へ向けて大きな一歩を踏み出した。

「数十回続くコンテストに」

全国各地のニュービジネス協議会には4000社以上が加盟するが、埼玉NBCでは金融機関やメーカーやメディアなど様々な業界から140社以上が加盟。多くの情報交換をもとに、新しいビジネスの発掘ができる場として機能してきた。

開催に先立ち、久礼会長があいさつ。同会の真の目的であるスタートアップ推進を遂行していくためのものとして、同賞が企画された。。このような形で公に出る取り組みは初めてではあるものの、「埼玉に来ると創業しやすい、成長しやすいという地域を作るため、数十回と続けられるコンテストにできれば」と想いを述べた。

ビジネスコンテストであっても「フランクにやっていければ」と石田達也理事。上から目線ではなく、受賞者と伴走して同じ経営者として向き合うことが同賞の特徴。

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接戦の審査勝ち抜いたのは

昨年11月から1月までエントリーを募集したところ36件のエントリーがあり、1次・2次審査を経て受賞者(大賞・優秀賞・アイディア賞・特別賞3者)を決定。審査は接戦であったという。

大賞を受賞したのは、深谷市を拠点に自律走行型農業ロボットの開発や運用を手がけるレグミン(深谷市上柴町西、成勢卓裕・野毛慶弘代表取締役) 。優秀賞はオゾン水生成装置製造などを行うエコデザイン(比企郡小川町青山、長倉広弥代表取締役社長)、アイディア賞は過熱蒸煎機でかくれフードロス削減を目指すASTRA FOOD PLAN(富士見市鶴瀬東、加納千裕代表)にそれぞれ贈られた。

特別賞はやさしいビジネスラボ(上尾市大字南、中川功一代表取締役)・電知(本庄市西富田、向山大吉代表取締役社長)・FANDDDF&Co.(入間市小谷田、山口崇CEO)の3者に贈られた。

「事業見直す良い機会」

大賞を受賞したレグミンの野毛代表取締役が登壇。自社の事業の紹介を行なった。

今回の参加は「事業を見直すいい機会になった」と感想。受賞にあたっては、今後も埼玉のために頑張りたいと抱負を述べた。

実家も農家という同氏は静岡銀行で農家の支援をしていたが、同じ慶大体育会の寮にいた成勢代表取締役と共同で同社を起業。2018年から静岡で小松菜の生産にあたってきたが、2020年に深谷に移転。

日本では欧米に比べて小型の農地が多く、機械化や分業化も進んでいない。野菜生産に対応できる機械もまだまだ少ない。そこで畝を自分で検知して動く自動農薬散布ロボットを開発。畑の端まで来たら自律旋回し、小型の農地にも対応。農薬散布の幅も広く、人間はノータッチでいられる。

「埼玉から世界へ」ということで国際特許も出願中。今後は収穫自動化などソリューションの拡大にも意欲があり、農業と製造業の発展に貢献する。

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知事「素晴らしいアイディアの集積」

授賞式に続いて行われた祝賀会には大野元裕知事も登壇。

今回の授賞について「素晴らしいアイディアの集積」と評した。

5/8から新型コロナウイルス感染症の感染症法での位置付けも2類相当から5類に改められたが、コロナは最初から医療と経済のバランスが問われていたと述懐。その上で、「5/8からはポストコロナへ向けて事業者などと共に経済発展へ取り組んでいく」と意欲を述べた。

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