
いよいよ2020年東京オリンピックの開会まで1年。
そんな喜ばしいタイミングで、朝霞市のこのスポットが満を持しての登場です!
もともとあったのはゴルフ場!?
今回ご紹介するスポットが、朝霞駅南口から歩いて約20分の場所にある陸上自衛隊朝霞駐屯地です!
朝霞市のみならず和光市や東京都練馬区にまたがり、その広さは約90万平米となっている同地。関東地方や甲信・静岡地域における防衛や災害派遣を担当する東部方面隊や全国各地の方面隊の統括を担う陸上総隊の司令部が置かれています。
連載第1回目で1930年に東京ゴルフ倶楽部が朝霞に移転してきた旨を書きましたが、同倶楽部が置かれたのが実は同地なのです。
1940年に同地は陸軍に接収され翌年からは陸軍予科士官学校が置かれます。なお同倶楽部は狭山市に移転し現在も存続しています。
その後敗戦に伴ってキャンプ・サウス・ドレイクとしてアメリカ軍に接収されますが、1960年に陸上自衛隊の駐屯地になりました。以来駐屯地間で編隊の移動を繰り返しながらも、現在に至るまで関東地方の主要な駐屯地として機能しています。
安全上の理由で普段は内部に立ち入ることはできませんが、3年に一度自衛隊の日(11/1)に行われる観閲式や基地内の盆踊り大会の際には立ち入りが許可されます。
これでキミも自衛官!陸上自衛隊広報センター
駐屯地に隣接する博物館
同地には入れないものの代わりに訪れたのが、その手前にある陸上自衛隊広報センターです!
2002年に開館した自衛隊最大級の広報施設となっている同センター。陸上自衛隊の歴史の紹介をはじめ歴代の装備品を数多く展示している博物館です。
その規模は各自衛隊の広報施設の中でも最大級ともいわれています。
身につければキミも自衛官?
2フロアから成る館内に入ると、すぐ飛び込んでくるのがリュックや防弾チョッキといった自衛隊の装備品。
管理人も試しに防弾チョッキを身につけてみましたが、10kg近い重さですぐ外してしまいました(汗)
これならどんな弾でも大丈夫?
他にも防護服だけでなくバズーカやマシンガン、さらに戦闘糧食などの装備品が展示されています。
こんな重たい物を持って業務にあたっているなんて思いもしませんでした。
ヘリも戦車も間近で!
そして同センターの目玉といったら、なんといってもヘリや戦車など戦闘車両の展示!
館内には世界初の攻撃ヘリコプターであるAH-1コブラと90式戦車の試作機を展示しています。
AH-1コブラにはミサイル砲も現役当時のまま装備されています。時たまコックピットの体験搭乗を行うこともあるようですよ。
もう一方の90式戦車は1990年から2009年にかけて341輌が配備された、20世紀末を代表する現代戦車。
高度な射撃管制装置により2〜3km先の標的にも命中する高い射撃能力と世界屈指の正面防御力を誇ります。
こちらが同戦車で使用される120mm滑空砲。ちなみに1輌あたりの調達価格は約8億円なんだそうです。
マニアには堪らない館外の展示車輌
そして先述の軽装甲機動車のように館外にも多くの戦闘車輌が展示されています。
10式戦車の後継機種である90式戦車の試作機(左)やその先代である74式戦車など、マニアには堪らない車輌が多数あります!
こちらは防衛省と川崎重工業が共同開発した中距離多目的誘導弾の試作機。船や戦車を攻撃するための装備として現在も調達が続けられています。
変わったところではこんなものも。これはおもちゃではなく、主に偵察に使われる遠隔操作型の無人ヘリです。
今でこそドローンがメジャーになりつつありますが、同機は1980年代から研究開発が続けられておりいわばそのご先祖にあたるものといっても過言ではありません。
この他館外には旧予科士官学校時代に校舎として使われていた振武台記念館があり、旧陸軍の資料の展示を行っています。(見学時間帯が限られているので注意)