ひな祭りを控える2/28(日)、岩槻城址公園(さいたま市岩槻区太田)において岩槻流しびなが開催された。(主催:人形のまち岩槻流しびな実行委員会)
岩槻地域ではまちかど雛めぐりも3/7(日)まで開催されており、人形のまちがきらめくひな祭りの季節がやってきた。
さん俵に願い込めてー岩槻流しびな
行事概要
ひな祭りを直後に控える毎年2月最終日曜日に、同公園菖蒲池において開催される同行事。
同行事では人形や供え物を乗せる藁で編んだ円形のさん俵を流し、こどもの健やかな成長を祈る。同様の行事は平安時代から行われてきたといわれ、ひな祭りのルーツとも言われている。
平安時代を思わせる風流な設の会場では、例年琴の生演奏が披露されるとともに。束帯や十二単を纏った人形さながらのお内裏様とお雛様も登場してさん俵を池に浮かべる。
人形のまちを象徴する行事として、毎年多くの注目を集めてきた。
親子連れの楽しげな声
折からのコロナ禍で昨年の開催は中止となり、2年ぶりの開催となった同行事。琴の演奏などは中止になったが、一般客の流しびなのみ実施される。
緊急事態宣言下ではあるが、開始前には親子連れを中心に多くの客がさん俵を買い求めた。
さん俵に載せる願い事を家族一緒で書いたり、さん俵を携えて写真を撮り合うなど楽しげな声が会場を包んだ。
お祓い・主催者挨拶の模様
流しびなに先立ち、お祓いと主催者挨拶が行われた。
お祓いを担当したのは久伊豆神社の馬場裕彦宮司で、行事の無事の実施や来場者一同の健康を願うとともに池に紙吹雪を撒いた。
続けて伴戸武三実行委員長による開会宣言と岩槻人形協同組合の新井久夫理事長による主催者挨拶がなされた。
挨拶の中で新井理事長は、地域で大切にしてきた行事への思いや参加者の願いか叶うようにと祈念を述べた。
流しびなの模様
伴戸委員長と新井理事長のお手本の後、一般参加者による流しびなが始まった。
皆、池を流れ行くさん俵に向けて手を合わせる。思うように流れなかったのか、指で動かすこどもの姿も見られた。
天気にも恵まれ絶好のイベント日和だっただけに、多くの参加者がさん俵を流した。
一部凍ってもいた池に、願いを込めたさん俵や春の日差しが暖かく流れた。