新年度が始まって早2ヶ月が経過しましたが、先月中ごろから上場企業の昨年度決算が発表されるようになってきました。

埼玉県内の上場企業の昨年度決算の模様を探ってみます。

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埼玉県内の上場企業について

東京証券取引所などの株式市場が企業の株式を取り扱うようになっていることを上場と言います。

あまた企業がある中で、埼玉県内に本社を置く企業のうち上場している企業はどの程度あるのでしょうか。

東証一部 30
東証二部 12
東証マザーズ 26
JASDAQ(スタンダードのみ) 4

答えは72社で、内訳は上の表の通りです。しまむらやサンケン電気など東証一部上場企業が30で最多となっています。

ちなみに、東証一部には株主数2万2千人以上・時価総額250億円以上、二部には同4千人以上・同20億円以上、マザースには同2千人・同10億円以上などと各市場の認定には数値基準があります。

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2018年度県内上場企業の決算状況

ここからは帝国データバンク大宮支店より発表されたデータをもとに、県内上場企業の決算状況を見ていきます。

トータルでは増収

72社の売上高合計は6兆118億2000万円となり前年度比2.0%の増収となりました。ちなみにこの売上規模は大手金融機関の三菱UFJフィナンシャルグループのそれに匹敵します。

一方で売上原価を差し引き継続的な企業活動の利益を示す経常利益合計は3610億800万円で、同6.7%減少しました。

加えて特別損益を加味した当期純利益合計も、同10.3%減の2073億9400万円となりました。

業種で別れる明暗

増収企業が数で上回るが…

72社のうち、売上が前年度比で増収となったのは49社に対して減収は23社でした。

業種別に見ても以下の通りで、いずれも増収企業が上回っています。

  • 製造業43社:増収31社に対し減収12社
  • 非製造業のうち小売17社:増収9社に対し減収8社
  • 小売以外の非製造業12社:増収9社に対し減収3社

しかし、金額で見ると以下のような結果となりました。

  • 製造業:3兆301億8600万円(前年度比0.2%減)
  • 非製造業のうち小売:2兆1672億3100万円(同1.8%増)
  • 小売以外の非製造業:8144億300万円(同11.5%増)

製造業において、増収企業が減収企業の倍以上あったにも関わらず前年度比がマイナスに転じています。増収分を吸収するほど半分弱の減収企業の減収分が大きかったことを意味しています。

黒字も赤字を上回るが…

そして経常利益を見ていきます。

トータルでは前年度比6.7%減となりましたが、全72社のうち経常黒字を果たした企業は63社に対して経常赤字の企業は9社でした。ですので、ほとんどの企業が経常黒字を達成しています。

それでも黒字の内訳では増益28社に対して減益31社、黒字転換4社で、減益企業が増益企業を上回っています。
また、赤字の内訳としては赤字転落7社、赤字幅縮小2社となりました。

業種別に経常利益を見ると、以下の結果になります。

  • 製造業43社:1723億5400万円(前年度比11.1%減)
  • 非製造業のうち小売17社:1079億8000万円(同12.8%減)
  • 小売以外の非製造業12社:806億7400万円(同16.3%増)

全体に占める割合の大きい製造業と小売業で2桁以上の減益を記録しました。

両業界とも前年度比の売上は2%前後しか変動していないものの、仕入や人件費や各種経費など売上原価が増加したことで減益に転じた可能性がありそうです。

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