野菜の楽しみを訴求 上小町・サイバイマンが開店4ヶ月

上小町の八百屋サイバイマン(さいたま市大宮区上小町)が開店してから4ヶ月が経過した。

他店に無いような品ぞろえで、利用者に野菜の楽しみを訴求する。

野菜の楽しみ伝える八百屋

開店経緯

住宅街の一角に昨年11月オープンした同店。交通量の多い道路沿いにあり、散歩がてら立ち寄る利用客の姿も見られる。

店主の兒玉さんはもともと宮崎の農家出身だが、野菜に込められたこだわりを消費者へ直に伝えたいという思いや食を通じて故郷に貢献したいという思いから八百屋の起業を思い立った。

同様の事業を行う会社に入って知識やノウハウをつけた後に、奥さんの地元であるさいたま市に移り同店を開いた。ドラゴンボールのキャラクターや自信含め実際に栽培に携わっている人々の立場を踏まえ、サイバイマンという名前にした。

コロナ禍中での開店ではあったが、「決心は曲げなかった」と兒玉さん。

品揃えにこだわり

宮崎をはじめとした九州地方や埼玉近郊で採れた青果を揃える同店。バナナなどは海外産だが、基本的に季節に応じた国産の商品を扱う。

トマト嫌いな農家が作ったミニトマトなど、各地からやってくる商品には様々なエピソードがある。そういったエピソードやオススメレシピもPOPに散りばめつつ色とりどりに陳列している。

農家から直接販売ではなく、色々な場所から集めた美味しいものを揃えたショーケースになるのが八百屋の魅力と兒玉さん。

売れ筋は前述のミニトマトで、甘くてこどもにも食べやすいのが人気の秘訣。

店舗での販売以外にもネットショップも開設し、遠方への配送にも対応している。定期的に届くオーダーBOXセットは利用者の好みに応じた野菜・果物を詰めたオーダーメイド型で、顧客満足や継続購入につなげている。

無農薬で安全担保

扱っている商品の中には、栽培期間中に農薬化学肥料を使用していない有機野菜がある。

実際に口にする際の安全性も担保しているため、特に子育て中の主婦層には人気が高い。

珍しい品種で差別化

普段使いだけでなく、一般のスーパーにも売っていないような珍しい品種の青果を揃えているのも特徴。

店頭で販売していた佐賀産の津之輝は、しっかりとした甘味やちょうど良い酸味が持ち味の濃厚みかんだが、埼玉県内ではまだ知られていない。他にもオレンジとレモンを掛け合わせたマイヤーレモンやちんげん菜と小松菜を掛け合わせた味美菜など、あまり目にしないような品種も多数揃えた。

こうすることで他の店舗との差別化を図り、変わった青果が好きな層に訴求している。

それでもさいたま市周辺ではこだわりある野菜を食べたいという層も多いため、確かな手応えを感じていると兒玉さん。

他にも故郷宮崎の飲料や食品なども揃えている。

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今後の展望・読者へのメッセージ

コロナ禍ではあるが、周辺のファミリー層をはじめとした客層の利用が増えている。「ミニトマト食べていって」など顧客との楽しい語らいが買い物を一層楽しくする。

今後は店舗・ネットでの青果販売の拡大に加え、宮崎など全国各地から取り寄せた肉や魚を含めた商品を飲食店などに卸す卸売にも着手する予定。またJリーグも開幕するため店内のテレビでサッカーの試合を流したいという展望も抱く。

自宅での自炊需要が高まっているが、商品を通じて「大物流では見えにくい野菜や食の楽しみを伝えられれば」と兒玉さん。

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ギャラリー

店舗紹介

サイバイマン

  • 住所:埼玉県さいたま市大宮区上小町1219-4
  • 営業時間:10:00〜19:00
  • 定休日:金曜日、日曜日
  • 備考:駐車場1台あり

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