新型コロナウイルス感染拡大でテイクアウトやフードデリバリー需要が高まり、新規参入も著しい。
このような中で、フードガレージ(浦和区針ヶ谷)は大宮東口地域限定となるフードデリバリーサービス「つなぐデリ」を来月12月にリリースさせる。
地域の老舗や人気店を店舗に揃え、コロナ禍で苦しむ地域飲食業の支援にあたる。
立ち上げのきっかけ
同社は業務用食材卸県内トップシェアの関東食糧と大宮で飲食事業を展開する積田電業社の共同出資で、今年8月に設立された。
母体となった両社共に食に携わっている。そこから、コロナ禍により壊滅的な状況にある飲食店、特に被害が甚大な大宮東口周辺の飲食店を救済する目的と、これを機に中食・宅食が定着しつつあるデリバリーサービスを通じて、飲食店と地域を繋ぐ役割を担う、食の生活インフラを構築したいとの想いから起ち上げに至った。
その想いを体現するものとして、10月より同サービスを大宮東口周辺を第1号拠点としてスタートさせた。半径2km圏内の地域密着サービスとして展開する。
店舗選びへのこだわり
県内にも大手デリバリーサービスが次々と進出してきたが、いずれも手数料が高く加盟店もチェーン店の飲食店が多数を占めるため、個人で営む地域の飲食店などは埋もれてしまうという問題があった。
そのような中で考案された同サービスは、関東食糧の食材配送のノウハウや配送網を生かして手数料の面でもより安価で実施でき他社とは全く異なる事業スキームを採用している点に特徴がある。
利用できる店舗については、チェーン展開の飲食店ではなく地域の老舗・銘店・人気店をカテゴライズして選定・交渉にあたっている。
対象店舗には豚のひととき(大宮区仲町)や季節料理和色(同区大門町)や料亭大宮一の家(同区高鼻町)などが含まれる。12月のリリース時には30店舗近くが利用できる予定。
各店舗では同サービス限定で「銘店の本気膳」シリーズを丹精込めて提供する。様々な店舗の品を注文すれば、自分だけのフルコースをカスタマイズできる。
サービスへの反応・今後への展望
12月のリリースに合わせ、現在同サービスでは試験運用が行われている。事前登録したユーザーや加盟店からは率直な意見が様々届いており、日々運営進行にブラシュアップをかけているという。
半径2kmのスモールエリアでの実施を計画しているが、今後は2号店を大宮西口周辺で展開し以降は浦和エリアなど埼玉県内に年間5拠点の展開を計画する。
公式のイメージキャラクター(通称「お結びさん」)には、さいたま観光大使のタレント・村田綾さんが就任しPRに努めている。
読者へのメッセージ
埼玉・大宮発の新デリバリーサービスとして、同サービスは街の飲食店・生鮮品・優良品など様々な「地元の良いもの」を作り手の想いごと大切に届ける。
「あなたの地元の魅力を再発見して下さい!」と同社。