埼玉東部7市町が連携 新たなモビリティサービスによる「まち」づくり協議会設立

本日午前中ですが、大宮駅東口の東日本連携センター「まるまるひがしにほん」において新たな協議会設立の記者会見が行われました。

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MaaSー新たな交通のありかた

止まらぬ高齢ドライバーの事故

交通事故

近頃問題になっているのが、高齢ドライバーによる自動車事故。池袋や福岡など全国各地で発生しています。

世界有数の高齢化社会である日本においては高齢ドライバーの割合も増加しています。

事故を受けて免許返納の動きもありますが、特に交通インフラの発達していない地方においてはまだまだ車に頼らざるを得ず免許を手放せない高齢者も多くいます。

ICTで繋がる交通サービス

そのような中で注目されているのがMaaS(Mobility as a Service)という概念です。

直訳するとサービスとしてのモビリティということですが、これは車や電車や飛行機などあらゆる交通手段をICT(情報伝達技術)で統合して、その最適化を図った上で快適な移動サービスを実現する概念。

利用者目線に立って)複数の交通サービスが組み合わさり、例えば専用のスマホアプリでルート検索から予約決済まで完了するようなシームレスな移動を実現します。

こうすることでどこにいても交通手段を利用しやすくなりますし、マイカーの削減に寄与します。

この概念をまちづくりに生かそうと、この度さいたま市を中心とした埼玉東部7市町が新たなモビリティサービスによる「まち」づくり協議会を設立することになり、その設立記者会見が本日まるまるひがしにほんにて行われました。

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MaaSから広域的なまちづくりへ

東部7市町が参画ー渋滞解消、交通インフラ確保へ

同協議会は埼玉東部の7つの市や町(さいたま市・三郷市・越谷市・八潮市・草加市・吉川市・松伏町)の首長によって構成されます。会見にはこれらの7首長やその代理人が参加しました。

これに加え、アドバイザーとして日本におけるMaaS研究の第一人者であり日本大学交通システム工学科の石田東生特任教授がアドバイザーに入ります。

会見では、会長を務めるさいたま市の清水勇人市長から設立に至った経緯や同会の今後の活動内容などについて説明がありました。

同会を構成する7自治体はいずれも東京の近くにあって人口も増加傾向にありますが、以下のような課題を抱えています。

  • 高齢化:免許返納者や障がい者の「移動の自由」を担保する必要がある
  • バリアフリー化:高齢者や障がい者に配慮し、バリアフリー化されたやさしい「まち」の構築が求められる
  • 公共交通:少子化と運転者不足で公共交通サービスの縮小、撤退が深刻化
  • 渋滞緩和:深刻な渋滞が発生していて、救急救命センターへの搬送に支障

外環道や東埼玉道路で繋がる7市町において、新たなモビリティサービスを導入してこれらの課題解決を図るべく同協議会が設立されるに至りました。

その中でも行政が主体となったP-MaaS(Public-Mobility as a Service)の実現を視野に入れています。

小型モビリティによるドアツードア

具体的な実施内容は今後同会で協議していきますが、玄関から目的地までドアツードアで移動できるよう小型モビリティ(超小型車)の導入を検討しているといいます。

特に高齢者の方々にとっては最寄りのバス停に足を運ぶのもなかなか大変という方も多いですので、バス停までの「ラストワンマイル」に寄与するモビリティ・ステーションの構築を進めていきたいとしています。

そのようなモビリティを孤立地域へ導入していくのはもちろん、中心市街地では公共交通や緊急車両の優先システムや自家用車等の流入規制も検討していく予定です。

検討後は交通事業者や輸送機器 やICTなどの各分野との連携のもと、時期は未定ですがアプリサービスとして実現していく方向です。既存のバス・ハイヤーだけでなく空港との連携も視野に入れ、オープンな連携を目指します。

モビリティがもたらす地域の活力強化

こうしたモビリティの実現でシームレスな移動や渋滞解消が期待できますが、同時に会長となっているさいたま市大宮は東日本の玄関口としての機能を担っています。

同時にこの東部地域を通る外環道や国道16号を通って大宮へのヒトやモノの流れができています。それでも東西交通は脆弱ゆえ慢性的な渋滞に悩まされ、不通になった際には大幅な迂回を強いられます。

モビリティサービスの実現や道路延伸を通じて、東部地域の大型商業施設や物流拠点に集結するヒトやモノを大宮へ、逆に新幹線で大宮に集まるヒトやモノや情報が東部地域に流れるという対流の促進が期待できます。それゆえ、一つの地域に止まらぬ広域的な地域活性化が実現します。

現段階では東部地域ですが、段階的に秩父や熊谷など埼玉の他のエリアとの連携も視野に入れています。

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