インバウンド客にも好評 横瀬町であしがくぼの氷柱公開中

秩父郡横瀬町芦ヶ久保地区で、冬季恒例のあしがくぼの氷柱の公開が1/7(土)より2/23(祝・木)までの予定で行われている。(主催:同町観光協会)

生育はやや遅れているものの、金曜と土日の日没後にはライトアップも行われ冬の幻想を見せてくれる。

地域住民が発案 10回目の氷柱

毎年1月上旬から2月下旬にかけて造成される同スポットは、近くを流れる沢の水を40mの高さから散水してできる氷柱。高さ約30m・幅125mにわたって広がる氷柱は西武秩父線からも眺めることができる。三十槌の氷柱(秩父市大滝)・尾ノ内渓谷氷柱(秩父郡小鹿野町河原沢)とともに、秩父三大氷柱に数えられる。

同線芦ヶ久保駅・道の駅果樹公園あしがくぼ近くに入口が設けられ、入場料を渡して木チップが敷かれた専用道を10分ほど移動。専用道も右側通行に氷柱会場内も一方通行にするなど、コロナ禍で人々の接触を防ぐ工夫もなされている。会場では平日にも関わらず、観光客やカメラを携えた者の姿も多く見られた。

地域住民の発案によって始まり、2014年より公開がなされ今回の開催で節目の10回目となる。コロナ禍でも開催され、特に寒冬となった昨年は氷柱の生育が好調で公開期間の延長もなされた。例年12月上旬頃から準備に入っているが、「今年は日中に気温が暖かい日が続いたため氷柱の生育も遅れている」と同協会。

甘酒・紅茶で寒さにも笑顔

会場では氷柱を見ながら沢を登って行くが、最上部では入場者へ向けて甘酒や同町産の紅茶を無料配布。飲みながら荘厳な氷柱を眺めることができる。

東京都内より知り合いの男女5名で来場した高齢女性は、生育の遅れでやや物足りないと話しながらも、「無料で飲めるのはありがたい」と感想。同スポットと収穫体験が始まったいちごを目当てに来訪したという。同所に設けられたストーブを仲間で囲みながら、仲間同士での井戸端会議に花を咲かせた。

公開に合わせて、地域の飲食店や観光スポットには同スポットのチケット半券提示することで割引など特別なサービスを受けることができるところもある。

土日ライトアップは予約制

期間中の金曜土曜日曜の日没後はライトアップも行われる。色とりどりに変化することで幻想を演出、自然の中の宝石箱のような輝きを放つ。周辺を走る同線も車窓からゆっくり見られるように速度を落とすという。

密を防止するため、土曜・日曜のライトアップは同協会HPより事前予約が必要となる。金曜のライトアップは予約不要。

同期間中の土曜・日曜は同線特急「Laview」の一部が芦ヶ久保駅で臨時停車。同線利用者限定で土曜日曜に事前予約なしで見学できるライトアップ鑑賞の整理券を各日16時より同駅にて先着配布する。

また、土曜・日曜限定で同スポットを起点に小松沢農園や武甲温泉(同町横瀬)と地域の観光スポットをめぐるシャトルバスも運行される。

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「地域で人の循環を」

昨年の開催では8万人が来場したが、同協会によると今年も同じペースで推移している。特に受け入れが始まったインバウンドの外国人観光客の姿も多く見られるという。

コロナ禍で観光産業も苦境を強いられている中、より多くの観光客を呼び込むため同協会でも旅行業の認可を取得。三大氷柱をめぐるツアーなども取り扱っている。

「こうした取り組みを通じて、地域の中で人の循環を生んでいければ」と同協会。

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ギャラリー

スポット紹介

あしがくぼの氷柱

  • 開催期間:2023/1/7(土)~2/23(祝・木)  ※天候や氷の状況で変更あり
  • 開催時間:【月曜~木曜日】9時~16時(最終入場16時) 【金曜・土曜・日曜・祝日】9時~20時 ※ライトアップ:日没~20時(最終入場19:30)
  • 休業日:天候や氷の状況による
  • 入場料:<日中>400円(中学生以上)、200円(小学生) <ライトアップ>500円(中学生以上)、300円(小学生)
  • 備考:土曜日曜のライトアップはWEBにて事前予約制 ※金曜日は不要
  • 問い合わせ先:0494-25-0450(横瀬町観光協会)

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