春日部にプラスワン その4 流れは尽きぬ古利根川沿いを行く

春日部市のほぼ中心を流れ、元は坂東太郎こと利根川の本流であったことからその名がついた大落古利根川

江戸時代初期の利根川東遷事業で利根川が現在の流路を辿るようになったことで川としての立ち位置は下がったが、舟運や生活用水として使われた同川は地域にとってシンボルのようなものだった。

同川沿いには思わず足を止めたくなるようなスポットもたくさんある。

開花はまもなく 牛島古川公園ひまわりの広場

同川沿いを南、同市立東中学校を過ぎると牛島古川公園(第2期)が見えてくる。

遊具やベンチも設けられた川沿いの公園だが、特に注目なのが道路を挟んで2面設けられているひまわりの広場だ。

(同市HPより)

約4,000㎡に及ぶ同広場では、5月にポピー・8月にひまわり・10月にコスモスと季節の花々が植えられている。

20年以上にわたって行われている取り組みだが、毎年地域住民を中心に多くの人々が花を愛でに訪れる。

特にひまわりについては約24,000本が咲き誇り、見頃が過ぎた9月には摘み取ることもできる。

あいにくひまわりは摘み取られ同広場は閑散としている。それでもコスモスの季節が近づいているだけに、一時の休息を経てまたも華やかになろうとしている。

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あのキャラたちに会える エンゼル・ドーム

同広場のすぐ隣にあるのが、同市第一児童センターエンゼル・ドーム

健全な遊びによるこどもたちの健康増進や情操教育を目的に、2004年に開設された。

地域の幼児・児童ドーム型屋根の遊技場や滑り台などの屋外遊具を設ける。コロナ禍で今年度は利用できなかったが、親水広場もある。

その同施設前に設けられているのが、同市の「看板」にして子育て応援キャラクターにもなっているクレヨンしんちゃんのモニュメントだ。

主人公のしんちゃんや妹のひまわり、愛犬のシロが作品内そのままに飛び出した。

コロナ禍においてはしんちゃんにマスクも被せられたという。

それ以外に、しんちゃんの友達であるかすかべ防衛隊のメンバーのモニュメントも設置される。

休息がてら写真撮影も楽しいことだろう。

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圧巻の藤の花 藤花園

少し陸地に入るが、同施設から東へ進み幸松公民館を抜けると固く閉ざされた門がある。

ここは毎年4月下旬〜5月上旬にかけて開かれる藤花園で、特別天然記念物・牛島のフジが咲く場所になる。

(同園HPより)

東西約34m南北14mにわたって生えるこの藤の木は、弘法大師が植えたとされ樹齢は1,000年以上とされる。

花の最盛期になると花房が最長2.7mにも達し、一面に咲き乱れる様はまさに圧巻と言える。

幾年もの年月をかけて育った同木は、1928年に特別天然記念物にも指定されている。

コロナ禍において残念ながら今年の一般公開はなされなかったが、次の春が待ち遠しい限りだ。

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