川口市はじめ埼玉県内で国際協力に取り組む団体らが地域に国際交流の機会を提供する2023フェアトレードフェスタ川口 with SDGsが4/16(日)に川口駅前市民ホール「フレンディア」(同市川口)にて開催される。主催は同フェスタ実行委員会。
グローバルなフェアトレードのみならず地産地消や福祉作業所のウェルフェアトレードも応援、持続可能な開発目標(SDGs)を掲げて様々な問題解決の糸口として実施する。
外国人増える地域に国際交流の場を
昨年6月末時点で埼玉県には全国5位となる約20万人の外国人が在留。その人数は年々増加傾向にある。同市においても人口の約6.4%を占める3.9万人が外国人(2021年12月末)で、全国有数の外国人の街といえる。
しかし地域には国際交流の場が少ないことから、国際交流が出来るイベントとして同フェスタが2018年より開催。他県や他市町村が行う国際交流とは差別化し、SDGsも考えるイベントとしている。2020年と2021年はコロナ禍において中止となったが、昨年は2年ぶりに開催された。
一団体では人員や資金に限度がある中、政府や自治体や国際協力機関や学生団体および民間企業など、異なるセクターと連携してより良い効果ある支援が同実行委員会の活動目的の一つ。同フェスタを通じて、国際交流やSDGsの推進だけでなく特徴ある団体の交流・連携も図る。
エシカル消費を提案
同フェスタには30のブースが出展。コーヒーや学生団体による民芸品販売など開発途上国の生産者の経済的・社会的自立や環境保全を支援するフェアトレードだけでなく、オーガニック商品や県産小麦粉と米粉たっぷりの生地を焼き上げたベーゴマクッキーと地産地消のローカルトレードに係るブースも出展。授産施設による手作りパンやクッキーの販売もなされ、ウェルフェアトレードも応援する。物販だけでなく、ハンドクラフト・ワークショップも展開予定。
こうした展開から、生産者・販売者・消費者が繋がり、自分や他者、社会や地球環境、自然に良いものを積極的に選ぶエシカル消費を提案する。
「市民活動のまちつくり」に
今までの開催では特に親子連れや生徒・学生も多く来場しており、そうした市民がフェアトレードについて興味を持つきっかけにもなっている。
フェアトレードタウンを目標に「市民活動のまちつくり」に少しでも近づけていくためのイベントとして、今回も開催される。
「(同フェスタを通じて)海外で国際協力している団体やローカルトレードとしての地産地消、ウェルトレードとして社会福祉活動している団体を知ってもらえれば」と同実行委員会。
イベント紹介
- 開催日時:2023/4/16(日)10:00〜16:00
- 開催場所:埼玉県川口市川口1-1-1 キュポ・ラ本館棟4階 川口駅前市民ホール「フレンディア」