こんばんは。
前回の投稿に続き、この度改修工事からこけら落としとなった熊谷ラグビー場の模様をお伝えいたします。
生まれ変わったラグビー場へ潜入!
メインスタンド列は大行列
様々な改修が行われた熊谷ラグビー場ですが、この度西側にメインスタンドが新たに設けられました。
自由席のチケットを入手したため、せっかくなのでメインスタンドで観戦しようと思います。
ですがそんな新しいメインスタンドで観戦しようと、この大行列!
入場30分ほど前から並びましたが、300人ほどが並んでいたように見えます。
その後入場時間となり待機列が動き出していよいよラグビー場へと潜入します!
増設されたメインスタンドへ!
人が登っていますが、階段にもラグビーワールドカップがこの地で行われることを示すアートがなされています。
ゆとりを持ったコンコース
こちらがメインスタンドのコンコース。NACK5スタジアム大宮とは異なり広々していてこれなら多くの観客が見込める試合でも、安心して観客を捌くことができそうです。
このコンコース、奥に道路につながるスロープがありケータリングカーを入れることもできます。他にも休憩や食事ができるコーナーがあったりと、そこそこ余裕をもって作られていることがわかります。
ピッチと近い観客席
メインスタンド最前部からタッチラインまでは9m、バックスタンドからは8mと、NACK5スタジアム大宮のようにピッチと観客席が非常に近くとても観やすくなっています。
バックスタンドの一部とメインスタンドには屋根もついておりますが、横殴りの雨が降ることも考えるとカッパをレインコートなどの雨具を持っていくと良さそうですね。
なお、メインスタンドには屋内のグループ席などもあり、来賓の観戦にも対応した仕様になっています。
また、新たに増設された大型ビジョンも供用を開始しました。
新たな歴史がここから生まれる
ラグビーボールを模したモニュメントも健在です。
バックスタンドには春の選抜ラグビー大会に出場した選手の銘板が掲示されているのですが、この度の改修工事でこの先2035年開催分までの銘板が新たに設けられました。
果たしてこの空白の銘板にどのような選手が名を刻むのか、楽しみです。
埼玉出身選手も多く出場
パナソニックには第2の本拠地
さて、ラグビー場のご紹介はこれくらいにして、肝心のラグビーの試合へ。
ラグビートップリーグ・ホワイトカンファレンスのチーム同士の試合となった同試合
今回は東京都町田市に本拠を設けるキャノンイーグルス(8チーム中7位)と、群馬県太田市に本拠を構えここ熊谷を第2の本拠とするパナソニックワイルドナイツ(2位)が対戦します。
特にパナソニックにとっては準ホームでの開催になりますので、パナソニックファンも多くかけつけていました。
埼玉戦士にスタンドから拍手
そして両チームの選手紹介。
キャノン・三友良平選手やパナソニック・森谷圭介選手など、埼玉出身の選手も多い両チーム。
選手紹介時にもその旨アナウンスがされ、スタンドからは拍手も湧き上がりました。
また、前回のラグビーワールドカップにも出場したホラニ・龍コリニアシ選手は埼玉工業大学出身。
この試合に臨む彼らの心情も、並々ならぬものがあるのだろうなぁ。
上田知事や文部科学大臣も出席
そして試合前にはこのこけら落としの試合にかけつけた来賓の皆様のご挨拶がありました。
上田清司埼玉県知事をはじめ、元首相で東京オリンピック・パラリンピック組織大会組織委員長の森喜朗氏や埼玉8区選出の柴山昌彦文部科学大臣などが来賓としていらっしゃいました。
上田清司知事の祝辞
そんな来賓を代表して、上田知事が祝辞を述べられました。
スタンド上部の貴賓席に、来年のラグビーワールドカップで試合を行う各国の大使が来ているのですが、彼らに向けてこのラグビー場の素晴らしさをPRされています。
思わずスタンドから笑い声も聞こえましたが…。
森喜朗氏からの祝辞
続けて、森喜朗氏からの祝辞。この改修の背景には上田知事のなみなみならぬ熱意があった旨を話されています。
ちなみに同氏、高校時代にはラグビー部でキャプテンを務め大学も早稲田大学にスポーツ推薦で入学したのだとか。
ハロプロメンバーがサポーターに
この後、埼玉出身のハロープロジェクトメンバーに対するラグビーワールドカップ開催都市特別サポーター任命式や、アンドリュー・マコーミック氏を交えた蹴球式が執り行われ、いよいよもって熊谷ラグビー場のこけらが落とされました!
熊谷をはじめ、埼玉のPRをしっかりお願いしますよ!
迫力の試合を間近で!
初トライはパナソニック!
両チームの選手がピッチへと登場しました。
そうして定刻15:00に歴史に残るこけら落とし試合がいよいよ開始!
サッカー以上にガチガチに体をぶつけ合うラグビー競技。序盤からガチガチと両チームの選手が体をぶつけ合っていきます。
そんな中でラグビー場初となるトライを決めたのは、パナソニックのルーキー・大西樹選手!
トライ成功で一挙に5点をつかんだパナソニックですが、直後森谷選手が蹴ったペナルティキックは失敗。次こそ地元でいいところ見せてくれよ!
風下の不利もなんのその
対するキャノンもペナルティゴールで3点を獲得し、パナソニックに迫ります。
しかし攻勢に出たのはパナソニック。前半は風下の南側からスタートだったものの、リーグ2位という実力を生かして前半で3回のトライを決めていきます。
38分には森谷選手が待望のゴール。地元埼玉で華々しくゴールを決めた同選手はどこか得意げに見えました。
こうして17-6で試合を折り返します。
いや〜、見ていて本当に迫力がある試合だ!
間近で見るスクラムは圧巻!
そして後半40分が開始。開始早々にパナソニック・藤田慶和選手がトライを決めてリードを16点に広げたパナソニック。
準ホームでの初陣を勝利で飾れるか?
その後は両チームなかなかスコアが動かない状況が続きますが、ちょうど観客席の目の前でスクラムが組まれるシーンもあり、選手の息遣いや声も聞こえて来てとても迫力あるシーンでした!
いやはや、これはすごい。
トドメを刺したのはやはりこの選手
しかしスコアは22-6のままでこのまま終わるかと思われました。
しかし後半アディショナルタイムの44分にドラマが待っていた。
地元埼玉出身のパナソニック・森谷選手がペナルディゴールを決めてパナソニックが3点を積み上げます。
ポストに当たったりしてペナルティゴールはなかなか決められないでいたので、最後の最後で決められて本当に良かった!
こうして試合は25-6で終了し、勝利したパナソニックが勝ち点4を積み上げました。
こけら落とし試合を盛り上げた両チームの選手に、大きな拍手を!
観客輸送はやはり課題
不満が出る一幕も
流石に帰りも歩くのはしんどかったので、帰りは熊谷駅までのシャトルバスに乗ろうとしたら、この大行列。
試合後にみんな詰めかけるから仕方がないのですけどね。
この行列を見越して多くのバスも待機していたのですが、1台ずつ玉突きでバスが出ていくところを、運営の判断で他のバスも同時発車にして乗客を受け入れるようにすると、並んでいた人からは不満が出る一幕もありました。
また、いざ出発しようにも道路との合流地点でバス専用のレーンがないため、なかなか公園外に出られないという状況も続きました。
大会の成功を祈るのみ
結局熊谷駅に到着するのに40分ほどかかってしまいましたが、やはり大量の帰宅客をいかにさばいていくかが課題になるでしょうね。
ラグビーロードはバス優先で道路封鎖にでもしないと厳しいのかな…。
何はともあれ、来年のラグビーワールドカップに向けて素晴らしいラグビー場が完成したことはまぎれも無い事実。
課題はあれど、この世界を舞台にした大会が大盛況を収めることを個人としては祈るばかりです。
おわり