【聞かせてくだサイタマ!】東大成から埼玉へー食パン店・埼玉縁結

昨今のテイクアウト需要の高まりや商品自体の人気のもと、さながら戦国時代の様相を見せている高級食パン。日々多くの店舗が出店ししのぎを削り合っている。

北区東大成町でも同商品を扱う埼玉縁結東大成町総本店が6/4にオープンした。柔らかくもちもちとした白い生食パンが持ち味だが、「埼玉」と店名にあるように地域の食材をふんだんに用いている。

地域名を冠した同店をどのような経緯で開いたか、その先に何を目指そうとしているのか。同店を運営する株式会社フジックス・藤田大志代表取締役に尋ねた。

開店の経緯

居酒屋経営からコロナ禍へ

同店を運営する藤田氏は宮原出身の生粋の埼玉県民。

もともとラーメン店のフランチャイズ店本部に勤務し、店舗運営や新規出店などを経験。2010年に飲食店コンサルタントとして独立した。

コンサルタントとして様々な飲食店を訪ねる中で、三軒茶屋にあるエビス参のフランチャイズの支援に入る。この時に味わった豚が美味しかったことから、エリアフランチャイズになることを決意した。

こうして2012年より居酒屋「もつ焼きエビちゃん」を自身の出身である宮原駅西口に出店。売行は上々で、年1店舗のペースで出店を続けてきた。

2019年には7号店を開店し年商2億円も見えてきた最中でコロナ禍が襲った。緊急事態宣言発令や時短要請のもとで各店舗も営業自粛を強いられ、客足も遠のいた。当初は行政などからの協力金があったためなんとか持ちこたえたが、支給額も目減りし次第にキャッシュが入りづらくなってきた。

「お酒が提供できなかった時は地獄だった」と同氏も当時を振り返る。

業界概念変えるパン店への希望

補助金をあてに居酒屋での営業をやめようかとも考えたが、現場で働く従業員のモチベーションを考慮して別業態であってもなるべく時間内には営業をしようと同氏も検討するようになった。

そのような中、新事業としてビジネスパートナーよりテイクアウトパン店の展開を勧められた。パン店と聞くも、朝の4時から仕込み夜中の12時まで翌日の準備というイメージがあり、当初は消極的だったという。

それでもパートナーが紹介した協力会社から話を聞くと、当初のイメージは大きく崩れた。朝の9時に入って夜7時には帰れるーそのようなことを聞かされた。

特に帰省の際には手土産の需要は高く、コロナ禍で注目のテイクアウトのビジネスを学んでいくのも良いことだとも認識した。業界概念を変えられるということで同店開店の検討に至った。

資金調達について

開店にあたっての資金は、コロナ禍で売上減に見舞われた事業者の事業転換を支援する国の事業再構築補助金を活用した。

もともと利用実績のあった経営革新計画の利用を予定していたが、さいたま商工会議所からの紹介で同補助金を知り利用を検討した。書類作成には手慣れていたので手続き自体は1ヶ月程度でスムーズに進んだという。

「このままでは終われない!居酒屋が!高級食パンに挑戦」と業態転換として通常枠で申請。採択率も4割弱と決して高くなかったが、「国に採択されたことで高揚を覚える」と同氏。大事に使わないとという使命感も強く感じるという。

「金銭目当てや事業再構築以外の目的で申請してはならないし、金額も一円足りとも違ってはいけない」と、同補助金申請を検討している事業者に対してアドバイスする。

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