園芸・国際文化触れて楽しむ さいたま市・市民の森で花と緑の祭典4年ぶり開催

5/4のみどりの日に合わせたさいたま市の花と緑の祭典2023が、5/3・4の両日に市民の森芝生広場(同市北区見沼)において開催された。主催は同祭実行委員会。

春の園芸まつり・シビックグリーンさいたまという花木や園芸を題材にしたイベントと、国際友好フェアとして世界の文化啓発を行うイベントの二本立てで、好天の中で多くの来場を集めた。

緑の地域づくりを訴求

このうちシビックグリーンさいたまにおいては、花作り講習会やアンケートに答えた来場者に対してゴーヤやアサガオの種を配布。久々の開催となった中で、「多くの来場者がブースを訪れて種をもらっている」と同ブース担当者。夏の気温上昇などに向けてゴーヤやアサガオを用いた緑のカーテンの普及啓発に努めているが、こうした活動の甲斐あってか緑のカーテンを設定している家庭も増えつつあるという。

同市近郊でサボテンや多肉植物を趣味で育てる愛好家が集まる彩の国サボテン友の会は、会員らが育てた多肉植物を販売。よく見るサボテンから少し変わったものまで並び、「これってなんという名前ですか」と興味をも辛い乗客も多くいた。40名ほどが在籍する同会では、毎月第2日曜日に、同市内の愛好家のもとで育て方に関する勉強会や苗の交換会を実施。会員の半分ほどは女性で、特に30代に人気が高まっているという。

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事業者も鋭意努力中

さいたま市畜産組合は、毎回恒例の堆肥の詰め放題を実施。この日のために半年かけて堆肥に仕上げたという。同組合には同市内3軒の畜産農家が所属するが、高齢化や都市化への対応と課題も多い。それでも雪かきへの協力やこうしたイベントへの参加を通じて、地域貢献や畜産業の振興へ意欲を示す。

建設事業者らが加盟する建設埼玉(埼玉県建設労働組合連合会、同市北区宮原町)も、木工教室を展開。子どもや親子連れに、会員が木工のコツを丁寧に解説し実践、子どもたちも熱心に取り組んでいた。材料費高騰への対応も急務だが、各事業者の営業力確保へ向けて「信頼できる町の大工さんへ」と会員事業者の一般利用を呼びかける。

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ロシアブースにも人だかり

国際友好フェアでは世界各国の文化の紹介や料理提供、ステージ演奏などが行われた。

このうち、ロシアの文化を紹介するブースでは同国伝統のマトリョーシカを展示販売。開けては出てくる人形に来場者も興味津々。依然としてロシアによるウクライナ侵攻が続く中でも、多くの人々の注目を集めていた。ブースにいた在日のロシア人も「日本人は優しくしてくれる」とし、「戦争ほど嫌なものはない」と早期の侵攻終結を願っていた。

ペルーブースではマチュピチュやナスカの地上絵と同国の世界遺産をかたどったTシャツを販売。観光でこうした世界遺産を訪れる日本人も多いという。

日本雲南聯誼協会(東京都新宿区)は、中国・雲南省の伝統衣装を着たチャリティー撮影会などを展開。ベトナムとの国境に近い同省には25の少数民族が暮らすが、医療や教育インフラの整備が課題となっている。同協会では各位からの支援のもとで同省において学校を設立してきた。また、婚姻や出稼ぎで高等教育の場に進むことが難しい10代後半の女子に資金援助を通じて教育の機会を提供、雲南と日本のより良い社会に必要不可欠な人材の育成に尽力している。

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