
街を歩くと軒先に花手水ー戦国時代に豊臣秀吉の水攻めにも耐えた忍城が位置する行田市で、同城址(同市本丸)や神社や商店・民家の軒先に花手水が置かれる「行田花手水week」が毎月開催されている。
今月分は1/15(日)より月末を挟んで2/14(火)まで開催される予定で、寒空の下でも街の散策が楽しくなりそうだ。
コロナ禍でも癒しを
同事業は、忍藩の総鎮守とされた行田八幡神社(同市行田)の取り組みが発端。
新型コロナウイルスが蔓延し厳しい自粛生活が続いた2020年4月、参拝客に癒しを提供したいという思いから同社境内に花手水を置いたことに始まる。SNSなどで反響を呼んだことで前玉神社(同市埼玉)にも広がった。
そして、花手水を楽しみに地域を訪れる観光客を地域全体でもてなしたいという思いから、同年10月より地域の商店や民家の軒先も花手水で飾る同事業へと発展した。
毎月1日~14日の期間に地域各所に花手水が置かれるが、11月と初詣期間の1月は15日〜末日となる。
地域50箇所で咲き誇る
同事業に呼応して、開催期間中は秩父鉄道行田市駅を中心に約50箇所で花手水が置かれる。足袋蔵も多く残るだけに、レトロな街並みに花手水もマッチしている。
どの花手水も色とりどりの花を用いていて一つとして同じものはなく、街を歩きながら見比べるのも楽しい。12月の開催分ではサンタクロースなどクリスマス飾りが施されたりプラモデルも浮かぶなど、設置者のセンスが光っていた。
地域のどこに花手水が設置されているか、行田おもてなし観光局でもマップを配布している。定休日などで設置していない場合もあり。
希望の光でライトアップ
日中の設置に加えて、2021年4月からは毎月1回「希望の光」をテーマに花手水のライトアップも開催。
忍城址を中心に行田八幡神社・前玉神社では、LEDを用いて花手水や会場内を幻想的な光で演出する。同城址と行田八幡神社の周辺の店舗・民家や観光物産館「ぶらっと♪ぎょうだ」に飾られる花手水も一斉にライトアップされるという。
毎月第一土曜日の日没後から20時00分まで(4月から9月は20時30分まで)行われ、直近では2/4(土)に開催予定。
天候その他の事情により中止する場合あり。
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事業に関する問い合わせ先
- 電話:048-577-8442