
いよいよ1週間後は大晦日で、2019年も残り7日となりました。特にお勤めの方で今週金曜に仕事納めで土曜より年末年始休暇に入られるという人が多いことでしょう。
本格的な年越しを前に、県では年末年始における水産物・野菜・果物の生鮮食品とガソリン・灯油の価格動向について、各市場と石油業関係者に対しヒアリング調査を行いました。
この度その結果が発表されましたので、年越しのお買い物の参考になればと思い共有させていただきます。
水産物は「前年並み」
まずは水産物。埼玉県魚市場によると、各品目の今年の価格動向は以下の通りです。
高め(前年比価格上昇が1割超、以下同) | タラバガニ、いくら |
やや高め(前年比価格上昇が1割未満) | まぐろ(脂身)、ふぐ、いか、甘えび |
前年並み | あじ、サバ、ぶり(天然)、ぶり(養殖)、はまち、まだい(天然)、かれい、まだら、まぐろ(赤身)、ブラックタイガー、かき、塩ざけ、酢ダコ、数の子、すじこ、たらこ、めんたいこ、かまぼこ、伊達巻き |
やや安め(前年比価格下落が1割未満) | 煮だこ |
安め(前年比価格下落が1割超) | まだい(養殖) |
「前年並み」にカテゴライズされる品目が多く、概ねは前年並みのようです。
ただタラバガニやいくら、まぐろやフグといった食材は不漁や入荷減などで価格が高騰しています。
狙いはまだい
逆に狙い目なのが、おめでたい時に欠かせない養殖まだい。放し飼い尾数の増加と輸出の低迷で供給過多となり、価格が前年の1割以上下落しているようです。
ちょうど新年や成人期を控えておめでたいタイミングですし、まだいを召し上がるのもいいのかもしれません。
その他煮だこも供給過剰で価格が下落しているようですよ。
野菜は「やや高め」ー鍋物には辛い冬
続けて昨年は猛暑で安めな傾向が見られた野菜。
浦和中央青果市場調べによる各品目の価格動向は以下の通りです。
高め | 小松菜、春菊、はくさい、ほうれんそう、里いも、やつがしら |
やや高め | ブロッコリー、レタス、きゅうり、だいこん、れんこん、えのき、舞茸、三つ葉 |
前年並み | キャベツ、トマト、さつまいも、にんじん、本しめじ |
やや安め | ねぎ、なす、ピーマン、くわい、生椎茸、エリンギ |
安め | たまねぎ、かぼちゃ、ごぼう、ばれいしょ |
全体的に見ると、高め〜やや高めの品目が目立ちます。
特に今年は台風や長雨などの影響で露地物の出荷量が少なくなっているといいます。
昨年とは打って変わって白菜や春菊、だいこんやえのきなど鍋物の材料としてメジャーな品目が高値傾向にあります。
果物は「前年並み」
続けて果物類。浦和中央青果市場調べによる各品目の価格動向は以下の通りです。
やや高め | いちご、りんご |
前年並み | オレンジ、柿、グレープフルーツ、レモン |
やや安め | バナナ |
安め | みかん |
台風による影響で正品率が下がっているるものの、価格面に関してはそこまで影響はなく、概ね「前年並み」に落ち着いています。
みかんは安いも味には注意?
中でも前年に比べると特に値段が安かったのが、冬に欠かせないみかん。
確かに出荷量は多く値段は安くなっています。
しかし味の面だと前年よりも悪いため消費が伸び悩んでいるというのが実情のようです。
基本的に腐りやすい果物ではありますが、箱買いする際にはそれなりの覚悟が必要なのかもしれません。