丸建自動車が民事再生へー県内初の新型コロナ関連倒産
調査結果の紹介は以上となるが、去る5/19に県内で初めて同ウイルス関連の企業倒産が発生した。
さいたま地裁に民事再生法の適用を申請したのは上尾市に本社を置く丸建自動車株式会社で、負債総額は約5億円とされる。
「けんちゃんバス」の愛称で路線バスや観光バス・福祉タクシーなど運輸サービスを展開してきた同社。近年は年間約3億円の売上をあげていたという。
東京商工リサーチは倒産に至った経緯を以下のように記している。
〜前略〜
車両への投資負担などから借入金に依存した資金繰りが続き、2009年10月には社会保険事務所から差押登記が設定されるなど資金繰りがひっ迫していた。
経費削減などを進め、事業を継続していたが、ここにきて新型コロナウイルスの感染拡大により、観光バスや貸切バス、路線バスの需要が急減。私的整理も検討していたが、資金繰りが限界に達し、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ 2020/5/19発表)
今後は新たなスポンサーのもとで事業再生が行われる同社。
多くの路線バスを運行しており大宮駅西口から発着するものもあるが、運行は継続して行われる予定だ。
書き終えての諸感
消費・投資の起爆剤とされた東京オリンピック・パラリンピックが延期になっただけに、同宣言が解除されてもまだまだ多くの企業には苦しい状況が続くことが予想される。
巣篭もり需要で新たな消費も生まれてはいるものの、どのような形で消費行動を起こしていくか、そのために自社として何をすべきか各企業の判断が問われてきそうだ。
巣篭もり需要で新たな消費も生まれてはいるものの、どのような形で消費行動を起こしていくか、そのために自社として何をすべきか各企業の判断が問われてきそうだ。
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