こんばんは。

先週のものですが、これからのさいたま市を考える上において重要なイベントに参加してきました。

もしよろしければ、コメント欄に皆様のご意見もいただけると助かります。

 

街の未来を考える市民ワークショップ

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2年後に切れる総合振興計画

先月も市民シンポジウムに参加したのですが、ご存知のようにさいたま市のまちづくりの基幹となっているさいたま市総合振興計画が、再来年2020年で満了となり、2021年以降の新たな振興計画の策定が求められています。

2001年の誕生以来、関東有数の都市として発展してきたさいたま市ですが、ここ20年ほどで少子高齢化や産業構造の変化、さらにIT化の進行などかなり状況も変わってきました。

ただ施設を作ればそれでいいというわけにはいかなくなった時代だからこそ、まちづくりの原点に立ち返り、現在の社会を分析しつつ未来の社会を思い描いた上で計画を策定しなければなりません。

 

参照記事:さいたま市総合振興計画シンポジウム

 

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今度は我々が考える番

前回のシンポジウムはゲストの皆様による談話がメインでしたが、まちづくりの主役はやはり市民。

そこで、さいたま市都市戦略本部が主催となり、実際のさいたま市民がこれからさいたま市を考える「さいたま市民ワークショップ」が全3回の予定で行われることになりました。

対象となるのは18~45歳の市民の皆様で抽選参加でしたが、この度ご縁をいただきまして参加させていただくことになりました。

その第1回となるワークショップが、先週18日に浦和駅東口の浦和コミュニティーセンターで開催されました。

 

共に考える各分野の未来

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テーマに分かれてのワークショップ

こうして当日、浦和駅東口のPARCOヘ。

浦和地区の方はよくご存知でしょうが、同施設の上層部に浦和図書館やコミュニティセンターといった公共施設が入居しています。

そしてエレベーターで9階のコミュニティセンター集会室へ。

名前を告げ、資料を受け取ります。

 

以前もお話ししたように、この総合振興計画は福祉や都市交通、産業経済といった7分野に分かれていて、今回はその各分野の未来を考えるワークショップとなっています。

私は、教育・文化・スポーツ分野の未来を考えることになり、該当テーブルに着席します。

 

これからのまちづくりを担う市民参加

今回のワークショップの流れは以下の通り。

最初にさいたま市全般の現状、そして各分野の現状を聞き、各分野のよいところ悪いところをテーブル内で発表しあいます。

それを踏まえて、今後市としていかなる策を講じるべきかをテーブル内でまとめ、最後に全体で発表するという流れです。

最初に、都市戦略本部の田中様からご挨拶。

今回は18~45歳の市民の中から約90名を無作為に選出しましたが、この年代が今後のまちづくりの主役であると考えての選出だったということです。

東京オリンピック・パラリンピックが行われる2020年はさいたま市もいよいよ20周年に突入しますが、このタイミングで策定される新計画によってまちづくりも新たなステージに入ると挨拶されました。

 

策定に欠かせない市民の声

その後、日本経済研究所の越智様から、今回のワークショップの目的とさいたま市の現状についてお話がありました。

新計画はもちろん市が主導となって策定しますが、今年度は市民意見を広く聴取し、それを元に来年度以降本格的に策定を行なっていきます。

そんな市民意見を聴く機会として開催されたのが、このワークショップです。

続いて、さいたま市全般の現状のお話がありました。

大まかには以下のような感じです。

  • 市の人口は増加傾向にあるものの、2030年をピークに減少に転じる見通し
  • 人口全体に占める65歳以上の割合は2020年は24.6%、2045年には34%に増大
  • 財政面では、扶助費(医療や福祉、子育て支援に使われるお金)がここ10年で倍増。人件費や公債費と共に今後も増加する見通し
  • 市内には1960〜70年代に建てられた公共施設が多く、今後は改修・更新費用が嵩む見通し

日本全体と同じく、やはり少子高齢化や社会保障費の増大がネックになっていますね…。

 

教育・文化面の現状

その後は、各分野の現状について、各テーブルの市職員の皆様よりお話がありました。

こちらも長くなりそうなので、ざっとお話しします。

学校教育面では、公立小中学校の学力では他の政令市よりも高い水準を維持しデジタル教科書や耐震率の整備率も100%を誇るさいたま市ですが、1学級当たりの学生数が多くなっており、「将来の夢や目標を持っている」と答えた児童生徒の割合が下降中という問題があります。

生涯学習面では、政令市の中でも公民館や図書館の設置数がベスト3に入る一方で、そこで行われる生涯学習に参加する市民の割合は下降しており公民館の延べ利用者数も減少している現状があります。

そしてスポーツ面。サッカー場を始め、屋外スポーツ施設の設置数が政令市の中でも上位に来ているさいたま市では、40代を中心に週1回以上スポーツに取り組んでいる市民の割合が上昇しているのですが、スポーツが盛んな街と感じる市民の割合は下降しています。

最後に芸術面。人口10万人当たりの芸術家数が他の政令市よりも多いさいたま市では文化芸術活動を行う市民の割合が上昇しているのですが、人口10万人当たりの博物館数は20都市中13位とやや低く、市民一人当たりの芸術文化事業費(芸術文化に対する直接的な経費)は20都市中19位という状況です。

 

伸ばすべきところ、改善すべきところ

こうした現状を踏まえて、まずはテーブル内でこの分野の伸ばすべきところや改善すべきところを付箋に書いてボードに貼っていきます。

順繰りに見ていきましょう。

スポーツ面では大宮アルディージャや浦和レッズといったプロスポーツチームが活動しているだけにスポーツが盛んというイメージや、施設が揃っているという強みがあるものの、気軽にスポーツができないという課題が上がっていました。

文化面では鉄道や盆栽といった際立った文化が豊富にあること、芸術への関心が高まっていることが強みではあるものの、特に外国人へと向けたメディアの発信力が弱いということ、芸術家とのふれあいの機会が少ないという声が上がっていました。

そして生涯学習では施設は揃っているものの、市民の参加意識が低かったり生涯学習の重要性がまだまだ浸透していないのではという声が上がっていました。

教育面はとても多くの声があり、デジタル教科書などのハード面の充実やそれに伴って学力面でも一定の効果がある一方で、目標や夢を持つ子どもの数が少ないことからどうしても知識偏重になっていて精神面が育まれていないのではないかという声や、生徒数の多さによる教員の負担軽減が課題として上がっていました。

 

10年後に向けてできることは何か?

それでは、こうした現状をうけて今後10年重点的に取り組むべきこと、そして我々が取り組めることとは一体何なのでしょうか。

こちらも皆さんで考え、付箋に各分野別に書いて貼っていきます。

スポーツ面ではプロスポーツクラブの有効活用や、スポーツの街の意識向上に向けてさいたま市外の人々を含めてスポーツが気軽にできる環境構築が求められているとし、そのためにも我々市民でもSNSでスポーツの魅力を発信したり、市民単位でもお互いにスポーツを教えあうことができるのではないかという声がありました。

芸術面では外国人に向けたサービスの充実や国内外への発信、担い手の育成といったことが重要になり得るため、そのためにも我々市民がSNSでさいたま市の文化の魅力をより多くの人々に配信していくべきだという声が上がりました。

そして生涯学習面。

市民の参加率を高めるためにはSNSやサイネージで十分に周知を行うことやより受けたいと感じる講座の充実、さらに地域のプロフェッショナルを講師として講座を行うことが重要であるという声が上がりました。

このため我々市民としてもSNSでの発信だけでなく、実際に参加してそこで得られた知見やスキルをアウトプットしていくしていくことができるでしょう。

最後に教育面。

夢や目標を持つ子どもが少ないという現状から、教育現場内でのキャリア教育を充実させるべきという声が上がりました。これに向けては地域のプロフェッショナルやリタイア人材を活用することで対応できそうですし、我々がその一翼を担うべく実際に市民講座に参加してスキルや知識を身につけることもできそうだという声も上がってきました。

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各テーブルでの結論発表へ

市民によるプロフェッショナル教育の推進を!

そうして、最終的に全体に発表するために各分野で特に取り組むべきことを一つにまとめるのですが、我々のテーブルではうまくまとまったと思います。

それが、市民によるプロフェッショナル教育。

夢や目標を抱きにくいという子どもたちに向けて、学校現場で我々市民が今までの職務経歴で得られたこと共有し、子どもたちにも体験してもらうというものです。

そのためにも我々市民自身が積極的に参加していくべきなのですが、そうすることで生涯学習も活性化することでしょうし、プロスポーツクラブや芸術家を講師として紹介することもできるでしょう。

このように、一見関係がなさそうな他の分野も相乗効果が狙えるだろうということで、このテーマで発表することにしました。

 

他の分野で取り組むべきことは?

自分たちで発表しつつ、他のテーブルの発表にも耳を傾けておりました。

例えば環境面では、ゴミの発生量は低いものの環境への意識が低いことから市民の意識改革が求められているということ、保育面ではシルバー人材を活用して子どもの面倒を見る施設やサービスを増やせないかという発表がありました。

他にも交通面では自転車レーンが整備されているものの駐輪場が少ないため、民間での駐輪場整備ができないかという発表が、産業面ではさいたま市産農産物の販路拡大策としてアンテナショップを設けることができないかという内容の発表がありました。

どのテーブルも非常に練られたもので、聞いていてさいたま市の現状を改めて再認識することができました。

 

参加された皆様、本当にありがとうございました。

 

参加しての所感

ここでも感じる興味の二極化

そんな訳で終了したのですが、一番感じたのが1周年の投稿でも書いた興味の二極化ですね。

大宮アルディージャに浦和レッズというプロスポーツクラブがあり、それでもスポーツの街という意識はまだまだ浸透していない。サポーターは盛り上がっているのに、周りの市民はそこまでという現状がここでもあるのかと、感じてしまいました。

そして、芸術への興味関心が高まっているにも関わらず、実際の生涯学習への参加数は多くない。告知だったり周囲からの紹介が不足しているということなんでしょうけどね…。

 

求む、これからのさいたま市を考える人

それでも何より一番感心したのは、若い世代であっても積極的にこれからのまちづくりに興味を抱いている層は確実にいるということですね。同じテーブルには高校生の方もいらっしゃり、学校のことで精一杯だった自分とは対照的でした。

自分も大学に入ってから地域に目を向けるようになりましたが、こんな風に地域の現状、そして未来を考える機会に参加する人はまだまだ少ないのかなと感じることはあります。

Twitterを見ていると、まちづくりについて色々意見を書いている人は少なからずいるにはいるんですけど、そういう人がもっと参加していけばより深みのある議論ができるのかなという気はしています。あとはそういう人々がこの手のイベントに興味を抱いてぜひ行ってみたいと思うかどうかであって…。

個人的には試合結果や食レポなんかよりも、こういうまちづくりに関する投稿がどんどんシェアされて、人々が考え行動するきっかけになって欲しいとは思いますが、前回のシンポジウムの投稿がそこまでではなかったことを考えると、やはり理想でしかないのかなと思うことはあります。

あまり言いたくはないのですが、どうかこれを機に今後のさいたま市、そして埼玉県について皆様も考えてみてはいかがでしょうか?

 

さて、タイトルに8月編とありますが、ワークショップ自体は来月再来月と続きますので、来月のものにも参加したらまたレポートします

それでは!

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