【愛と哀しみの埼玉の歴史】ありがとう平成 平成に埼玉で起きた出来事振り返り その2

まもなく幕を閉じる平成時代の埼玉の出来事振り返り。

今回は平成12年(2000年)〜22年(2010年)までを振り返ります。

平成12年(2000年) さいたま新都心街開き

平成12年(2000年)5月に、旧大宮市や与野市に跨る旧大宮操車場の跡地に完成したさいたま新都心の街開きが行われました


旧国鉄大宮操車場の有効活用として、首都機能を補完する業務核都市として建設された同地区。人事院など政府機関が入居する合同庁舎などの高層ビルを中心に、歩行者デッキや首都高速道路、ライフラインの共同溝などが整備され「未来を担う新都心」として整備されました。また同地区のアクセスとして、さいたま新都心駅も設けられています。

街開き以降県内屈指のビジネスエリアとなった同地区には、同年9月に日本最大級のアリーナであるさいたまスーパーアリーナをはじめ、コクーンシティ(同16年)や小児医療センター(同28年)なども建設されています。

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平成13年(2001年) 埼玉高速鉄道が開業

21世紀に入った平成13年(2001年)3月には、赤羽岩淵〜浦和美園間14.6kmに及ぶ埼玉高速鉄道が開業しました。


昭和47年(1972年)の都市交通審議会答申第15号のなかで、東京7号線(地下鉄南北線)の埼玉方面への延伸区間として定められた同線。平成4年(1992年)に埼玉県や沿線3市などによる第三セクターの埼玉高速鉄道株式会社が設立され、同7年に着工しました。

当初は2006年の開業を予定していましたが、後述するように終点の浦和美園駅付近で建設中だった埼玉スタジアム2○○2が日韓ワールドカップの会場の一つに決定したことで前倒しで開業が決定しました。

地下鉄南北線を通じて東急目黒線とも相互直通運転を行なっている同線ですが、特にこれまで鉄道のなかった鳩ヶ谷市(当時)にも通ったことで同市の開発も進みました。

今後は6両→8両への増結や、当初計画にあった浦和美園〜岩槻〜蓮田間の建設が予定・検討されています。

他にも同17年(2005年)には秋葉原〜つくば間につくばエクスプレスが開業し、それまで鉄道駅のなかった八潮市や三郷市にも駅ができました。

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平成13年(2001年) さいたま市誕生

そして同年5月には大宮・与野・浦和市が合併して、さいたま市が誕生しました!

いわゆる平成の大合併を象徴する合併となった同市ですが、同市の誕生で県内にも人口100万を超える都市が誕生することになりました。

その後同市は同15年(2003年)に県内初の政令指定都市に移行、さらに同17年(2005年)には岩槻市も合併し現在は10の行政区に分かれています。

平成でこんなに変わった!県内自治体再編の動き

さいたま市の誕生が平成時代に埼玉県内で行われた市町村合併の始まりですが、これ以降県内では市町村合併の動きが加速化していきます。

合併日 新市町名 旧市町村名
平成13年5月1日 さいたま市 浦和市、大宮市、与野市
平成17年1月1日 飯能市 飯能市、名栗村
平成17年4月1日 さいたま市 さいたま市、岩槻市
平成17年4月1日 秩父市 秩父市、吉田町、大滝村、荒川村
平成17年10月1日 熊谷市 熊谷市、大里町、妻沼町
平成17年10月1日 春日部市 春日部市、庄和町
平成17年10月1日 鴻巣市 鴻巣市、吹上町、川里町
平成17年10月1日 ふじみ野市 上福岡市、大井町
平成17年10月1日 小鹿野町 小鹿野町、両神村
平成18年1月1日 行田市 行田市、南河原村
平成18年1月1日 深谷市 深谷市、岡部町、川本町、花園町
平成18年1月1日 神川町 神川町、神泉村
平成18年1月10日 本庄市 本庄市、児玉町
平成18年2月1日 ときがわ町 都幾川村、玉川村
平成19年2月13日 熊谷市 熊谷市、江南町
平成22年3月23日 久喜市 久喜市、菖蒲町、栗橋町、鷲宮町
平成22年3月23日 加須市 加須市、騎西町、北川辺町、大利根町
平成23年10月11日 川口市 川口市、鳩ケ谷市

さいたま市誕生以降も秩父市や熊谷市など主に郊外部で進んでいった市町村合併。

平成11年3月時点で92あった県内市町村の数も、現在は63にまで減少しています。

平成3年9月1日 鶴ヶ島市
平成3年10月1日 日高市
平成8年4月1日 吉川市
平成24年10月1日 白岡市

これ以外に人口5万人以上という条件を満たして町から市へと昇格してできた市もありました。

いずれにせよこれら一連の合併で多くの地名が消え、地勢図が大きく変化したことは紛れも無い事実ですね。

平成14年(2002年) 日韓ワールドカップが埼玉スタジアム2○○2で開催

そして翌平成14年(2002年)、アジア初のサッカーワールドカップとして日韓ワールドカップが開催されましたね。

もちろん埼玉県も会場となりました!

先述したように前年の同13年に完成した埼玉スタジアム2○○2で、日本代表のベルギーとの初戦や準決勝(ブラジルvsトルコ)など4試合が開催されました。

ちなみにこの準決勝の際にはブラジル代表の選手が改修前の大宮公園サッカー場で練習を行い、ロッカールームに選手たちのサインも残しているんですよ。

なお当初は決勝戦の誘致も目指していましたが、こちらはアクセスなどの問題で日産スタジアムに譲ることになったそうです。

浦和レッズのホームゲームと並んで以降も同スタジアムではサッカー日本代表戦が数多く開催されており、来年の東京オリンピックではサッカー競技の会場にもなる予定です。

平成16年(2004年) 彩の国まごころ国体

同16年10月には37年ぶりの県内開催となる彩の国まごころ国体が熊谷スポーツ文化公園陸上競技場を中心に開催されました。

5日間の日程で41の競技が行われた同大会。同陸上競技場だけでなく春日部市総合体育館ウィング・ハットなどのスポーツ施設の建設が県内各地で進みました。

そして同大会のキャラクターに選ばれたのがご存知コバトン(上図左)。川越工業高校の高校生がデザインしたもので、県の鳥コバトンをイメージしています。

大会終了後は県のマスコットになり、同28年にはバナナマンの設楽統氏がデザインしたさいたまっち(同右)という新たな相棒も加わっています。

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