(商品Instagramより)
秩父フードクリエイツ(秩父市中町、福島剛代表取締役)が展開するドッグフード「ワンコメシ」が、今月より埼玉県物産観光協会による彩の国優良ブランド品に認定された。
ペットフードの認定は珍しいという。
ジビエを活用ーコロナで生まれた突破口
同社は同市内で土鍋ご飯と郷土料理の飲食店を展開。
折からのコロナ禍で飲食店は客足が止まってしまった。それでも、売上確保に向けて新商品の開発に乗り出した。
その際に愛犬をヒントに、フードロス対策として良質なジビエ肉を使用したドッグフードを開発。
地域においてもイノシシやシカといった獣による食害などが問題になる中、それらのジビエ肉を活用。特に、天然のジビエ肉は良質のたんぱく質や疲労回復や新陳代謝を促すビタミンB類と、犬の成長に欠かせない栄養素を多く含む。カロリーも豚肉や牛肉より低い。そうした筋肉質で硬いジビエ肉を、板前の長年の知識・技術を生かして無添加のドッグフードに仕上げた。
自社ECや道の駅など同市周辺の小売店などで、ドライジャーキーやドッグフードなととして販売。同市ふるさと納税返礼品にもなっている。地域住民はもちろん、愛犬を連れて遊びに来た観光客からも土産として購入されている。「栄養価も高いのでリピーターも多数おられます」と同社。
「販路拡大に期待」
同協会によると、同ブランド品の対象は、埼玉県内の事業者が県内の事業所で製造・加工した商品または県産品の原材料を主原料として企画した商品で、一般消費者に販売される食料品など。
人ではなく犬用のドッグフードの認定は珍しいが、「商品の認知度や販路拡大に期待が持てます」と同社も喜びをあらわ。県内ジビエの害獣駆除問題の解決策の一環として開発に取り組んだことが、今回の認定につながったと分析する。
キャットフード開発も検討
各方面で好反応を得ている同商品について、今後はイノシシ・シカを利用したドッグフードの多商品化やキャットフードにも着手していきたいと同社も息巻く。
「乾燥鹿肉あばら」と新商品も定期的に販売されており、扱う店舗も増えてきている。
板前としての技術を活かして鮮度や素材にもこだわった最良のドッグフードに仕上げた同品について、「今や家族同然なワンちゃんにも安全で安心出来るご飯を是非与えて下さいませ」と同社。
商品に関する問い合わせ先
- 住所:〒368-0043 埼玉県秩父市中町11-2
- 電話番号:0494-53-9922