4月にさいたまメディカルタウン(大宮区天沼町)にて営業を開始したさいたま口腔リハビリテーション歯科クリニック(彩明会グループ、佐野明彦理事長)が、延期していた内覧会を6/27〜28にかけて開催した。
地域住民を始め多くの人々がスタッフの解説のもと、院内や設備を見て回った。
複合医療施設にオープン
さいたま新都心駅から東に15分ほど歩いた場所にあるさいたまメディカルタウン。
2009年の開設以来、最先端の設備を持つ複合医療施設として地域医療の安心提供に大いに貢献している。
内科や人間ドッグや薬局と多くの医療機関が入居するが、同院はその2階で今年4月に開業。
大宮デンタルクリニック(さいたま市北区植竹町)や春日部デンタルクリニック(春日部市粕壁)など県内を中心に歯科や介護支援事業などを営む医療法人社団彩明会が設立した。
開業当初は新型コロナウイルスに伴う非常事態宣言が敷かれたことで診療客も限られていたが、解除後の6月から本格的に診療を開始している。
診療科目としては一般・小児歯科はもちろん、オーラルビューティや後述する嚥下機能検査および摂食嚥下リハビリテーションや摂食指導が当てはまる。
院内の模様
歯科というと診療台に座りながら治療や検査などを行うところが多い。
同院では機能に応じて部屋が設けられているのが大きな特徴だ。
例えば、歯周病菌や唾液検査を行うために口腔内検査室が設けられている。受診者もソファに座りゆったりとした気分で検査を受けられそうだ。
もちろん一般的な診療台も備えている。広々とスペースが取られた診療台の間はパーティションで区切られており、受診者のプライバシーにも配慮した。
各診療台の周りには口腔外バキュームを配置。飛び散った水やゴミなどを吸引し、院内の清潔性や安全性向上に貢献している。
力入れる嚥下機能検査・リハビリ
国内でも数少ないVF検査設備
診療科目にもあったが、一般的な歯科診療にならび同院では嚥下機能検査および嚥下リハビリに力を入れている。
摂食嚥下と口腔内の健康に特化し、生涯美味しく食べていくことをサポートする。
その一環としてVF検査設備を有する。
レントゲンをあてながらバリウムの入った食品などを実際に食べることで、口から食べる機能に誤嚥や咽頭残留など異常がないかを調べる。
国内の歯科医院でもこのような設備を備えているところは少ないという。
医療機関と連携しケア
合わせてVE検査も実施。
鼻から内視鏡を入れて、実際に食べながら口から喉に流れ込む様子を見る。
それ以外にも口から喉にたまっている唾液の様子や汚れ具合なども確認する。
歯科でありながら耳鼻科に近いが、検査を行って異常が見つかった際には主治医に相談し医療的措置を施す。
あくまで同院で行うのは検査やリハビリサポートが主であるが、他の医療機関とも連携し受診者のトータルケアの始発点となる。
調べたいときに調べられる場所へ
そのほかオーラルケア用品や噛みやすい栄養・介護食なども販売する同院。
嚥下機能低下を防ぐには、丸呑みせずよく噛んで食べることや「ぱぱぱぱ」など発声し滑舌に気をつけることが大切だという。
嚥下機能検査や一般歯科など全体的に診療案件も増加しつつあるが、「自分の口腔を調べたいときに調べられる場所として、地域に貢献できれば」と同院。
クリニック紹介
- 住所:埼玉県さいたま市大宮区天沼町2-759 さいたまメディカルタウン2F
- 電話番号:048-650-1192
- 診療時間:9:00〜13:00、14:00〜18:00
- 休診日:日曜日、祝日