3月に入って初めての月曜日の朝ということで、管理人から皆様へのメッセージを今回はご紹介させていただきます。
あなたの命、粗末にしないで!
自殺対策月間が始まりました
暦は3月。卒業式や異動など年度末に伴って別れの場面が多い1ヶ月となりましたが、3月は厚生労働省により自殺対策強化月間に指定されています。
前述のような事情から特にこの月に自殺者が多く出ているため指定されている同月間。各地方公共団体や関係団体において重点的な広報啓発活動を展開するとともに、自殺を考えている人々やその救済に携わる人々を支援するため、埼玉を含め全国各地で様々な取り組みが展開されています。
埼玉は全国ワースト4
ここで自殺者数の推移や埼玉県の状況について軽く説明させていただきます。
(埼玉県資料より、以下同)
警察庁が発表した2017年の全国での自殺者数は21,321人(前年比576人減)で、8年連続の減少となっています。2009年がピークだったことを考えると、リーマンショックなどの景気低迷で多かったと考えられるところから、景気回復に伴い減ってきたのかと考えられます。それでも1日あたり全国で60人近い人が自ら命を絶っています。
一方埼玉県内においても全国数値と同様8年連続で減少し、同年の自殺者数は1,182人(同72人減)となりました。このうち男性が821人と7割近くを占めます。
全国と同じく減少傾向にあるものの、これは全国4位の多さということです。
40代の自殺が最多
そして年代別に同年の自殺者を見たのが上図。特に多かったのが働き盛りとされる40代の自殺で、全体の2割近くを占めています。2、3、40代と年代が上がるにつれて自殺者が増えていることを考えると、就職や結婚など人生において様々なイベントがある中で何かがうまくいかず自殺に思い立ってしまうことがあると見られます。
職業別に自殺者数を見ると、無職者が6割近くを占めていることが分かります。何かの理由で職を失ってしまったあるいは職に就けず生活するのに十分な収入が確保できないことから自殺に走る現実があるのかもしれません。
一人の自死遺族として
祝えなかった母の還暦
管理人自身も一昨年の年末に母を自殺で亡くしています。
以前も経緯は簡単に書きましたが、元から精神疾患持ちだったということや、管理人や兄弟が実家を出てしまいこれからの人生の不安などを背負って自ら命を絶ってしまいました。
昨年初頭に葬儀や火葬を行なったのですが、もし母も生きていれば昨年の5月に還暦を迎えるはずでした。
母の誕生日になって、還暦を祝えなかったこと、そして何より母という一人の人間を結果的に死に追いやってしまったことに対して深い後悔を覚えました。実家の近くに住んではいるものの、管理人が家を出たのも母がいつまでも子離れできなかったことがあったのですが、なんで突き放したりしてしまったのかととても後悔しています。
人の気持ちを考えられない自分が一人の人、それも母親という代わりの効かない人を結果的に死に追いやってしまったこと。この十字架を管理人は一生背負って生きていくことになりました。
いくら嘆いたり後悔したところで母が戻ってくるわけでもない。でも後悔せずにはいられない。そんなことを考えると、今でも居た堪れない気持ちになります。
気にかけてくれる人は必ずいる
母の自殺に対する後悔と同時に、最近強く感じていることがあります。
それがなんのかんので周りには自分を気にかけてくれる人がいるということです。
どうしてもこういうサイトを運営しているとグルメやサッカーなどポップな話題にアクセスが行きがちですが、母の死をきっかけに福祉や献血など社会性の強い話題も多く投稿するようになりました。個人的にはグルメやイベントよりも社会性の高い投稿にアクセスが集中してほしいと思っているのですが、なかなか上手くいかないこともあります。
そうなるとツイッターなどで愚痴ったりすることがあるのですが、そういう状況でも労いの言葉をかけてくださる方がいらっしゃりましたし、自分自身ももっと社会のためになる投稿をしていこうとモチベーションを保てるようになります。
小難しい近寄りがたいサイト内の話題であってもわかってくれる人は確かにいるということを感じましたが、これは人間社会にも当てはまると思います。人は一人では生きられない、だからこそその行く末を案じてくれる人がいる。俺なんか私なんかと言っても、その大切さを理解している人は少なからず存在するのです。
一人で悩まず相談しよう!
管理人の母も全て自分で背負いこんでしまい、結果的には死という道を選んでしまいました。この投稿をご覧の中にも色々な悩みや苦しみで死を考えている人がいらっしゃるかもしれません。
だからこそ、救えなかった者としてはその悩みや苦しみを誰かに話して共有することを強く勧めたいです。
お友達や家族、近所の方、身近な人なら誰だっていいと思います。そのほうが皆様のことをよく理解されている方でしょうから。どうしても誰にも話せないということであれば、下記に自殺対策に取り組む相談機関の連絡先を記しますので、そこに連絡してみるのもいいと思います。
そして同時に、周りに自殺を考えているという人や自殺しそうという人がいる場合もどうか救いの手を差し伸べてあげてください。
管理人の背負う十字架は一生消えることはありません。しかし、この投稿を見て一人でも多くの命が助かれば少しは軽くなるかなという気はします。母を救えなかった管理人にできることと言ったら、代わりに他に自殺を考える人を救うこと以外にありませんから。
これ以上管理人のような重い十字架を背負う人を増やさないためにも、何よりみなさまが幸せな人生を送るためにも、今一度声をあげてみませんか?
埼玉県内の相談窓口一覧
県立精神保健福祉センター
- 精神保健相談(心の健康・飲酒問題・ひきこもりの相談など):048-723-3333
- こころの電話(心の悩み相談など):048-723-1447
さいたま市こころの健康センター(さいたま市民用)
- 精神保健相談(心の健康・飲酒問題・ひきこもりの相談など、平日9:00~17:00):048-723-3333
- こころの電話(心の悩み相談など、平日9:00~16:00):048-762-8554
埼玉いのちの電話
- 電話相談(24時間365日受付):048-645-4343
暮らしとこころの総合相談会(要予約)
- 相談日時:3/7(木)、14(木) 15:00~17:00(月2回木曜日開催)
- 会場:埼玉県さいたま市大宮区錦町682-2 JACK大宮 5階集会室
- 予約方法:専用窓口(048-782-4675)へ電話