川口市で発達障害を抱えるこどもたちにタッチケアというマッサージを伝えるアロマ&タッチケアスクール円香が、8/30に「障害者の親亡き後」というテーマでzoom上のオンライン勉強会を開く。
高齢化社会により障害を抱える人々がその両親亡き後どう生きていくかが社会問題になっているが、現場からの生の声や実態を聞ける講座として多くの参加を受け付けている。
アロマ&タッチケアスクール円香について
アロマテラピーやタッチケアの講座を開講する同スクール。
「心をまあるく」をコンセプトに、家庭で簡単に身体の不調を緩和する提案を行う。
大人を対象とした講座だけでなく、1歳~小学生くらいのこどもがいる保護者やASDをはじめとするADHD・LDなど発達障害、グレーゾーンのこどもを持つ家庭や支援者の父母に対してアロマやタッチを通じたケアや適切なコミュニケーションの取り方などを説く。
講師を務める大堀樹里さんは、アロマ環境協会認定インストラクターや国際リドルキッズ協会認定自閉症児タッチセラピストなどの資格を有する。
自身の息子さんも自閉症に悩んでいたが、手一つで大きな癒しをもたらすタッチケアに惹かれ技能を習得。息子さんにも施したところ、特性だと諦めていた部分がみるみる変わっていったという。
そうしたことから、こどものために何かしてあげたいと考える人々に対し自身の経験をもとにイロハを伝える。
勉強会について
オンライン会話サービスzoom上で来月8/30(日)10:30〜12:00に開催される同会。
障害を抱えるこどもを持つ親にとって、いつかは自分の死とこどものその後について向き合わなければならない。しかし先送りにばかりもしていられない大切なことである。大堀さん自身も、こどもに対して希望を抱いてはいるものの、不安や寂しさは常に抱えている。
型にはまった制度の問題や調べれば誰でも分かることではなく、福祉業界に長く携わる外部講師を招いて生の声を届ける。
同スクールの講座への参加経験の有無は問わず、広く参加を受け付ける。
参加申込は同スクール公式LINEからで、受講料は¥1,500。
実施の経緯
日々の講座の中でも参加している保護者から多く悩みを聞いている大堀さん。
タッチケアに関して伝えることはできても、福祉や環境のことはプロではない。
それでも少しでも悩む人々の力になれればということで、知識や経験豊富な外部講師への依頼の元、多くの人々が悩み知りたいテーマについて深く知ることができる機会を作ろうと考えたことがきっかけ。
実施告知をしたところ参加申込もたくさん集まっており、情報を寄せられるなど、関心の高いテーマだということがわかるという。実際に悩みを抱えている人々の考えを集めているだけで、泣けてくると大堀さん。
講師紹介
今回講師を務めるのは、橋本あけみさん。
支援学校や障害者の就労現場やグループホームにおいて障害者の自立を長年にわたりサポートしてきた。
実際の現場ではどのようなことが起きどのように対処しているのか、たくさんの症例を見てきた存在としてその実態を良いことも悪いことも包み隠さず紹介する。
発達障害を抱えるこどもたちとの関わり方
ケアを伝える立場である大堀さんに、発達障害を抱えるこどもたちといかに関わっていくべきか聞いた。
一見不審に見える行動や言動にも、その背景にはその子達が抱えている辛さが潜んでいる。
「なんであんなことするの?」「なんで喋れないの?」知らないと「?」がいっぱいだろう。
それゆえ、まずは発達障害を抱えるこどもたちがどのような問題を抱えているのかを知ってもらえればと大堀さん。親の躾が悪いという目で見られがちではあるが、そうではないことがわかるはずだ。
読者へのメッセージ
発達障害といわれるこどもは多いが、明確にこれをやればよくなるということはなく保護者の悩みは尽きない。
同スクールでは、発達障害を抱えるこどもたちが発達の土台を作るタッチケアを紹介している。
シンプルながら癇癪が治ったり、睡眠がとれるようになったり、お子様と保護者様の心身のケアに大いに有用だ。
受講者様にもタッチケアに出会えて良かった、涙が出そうになったと受講者からも多くの反響が出ている。
「今回の勉強会のように、役立つ情報も発信していけたらと思っておりますので、ご興味ある方は、ぜひインスタやHPをご参照下さい」と大堀さん。