こんばんは。またしても話題が変わりますが、大宮以外の埼玉シリーズ・ときがわ町編に戻ります。
送信所に天文台にうどんにお寺と来て、今回は思わずお休みに行きたくなってくるスポットをご紹介!
お豆腐のテーマパークといったらここ!
豚ならサイボク、醤油なら醤遊王国
東京のすぐ北にありながら、ネギや地酒が全国有数の生産量を誇るなどさながら食糧基地のような位置付けの埼玉県。
流石に北海道には勝てないものの、海魚以外の食材からそれらを加工してできた食料品まで、我々の食卓に多少なりとも貢献していることは紛れも無い事実です。
そんな埼玉県には、工場や直売所などを併設した食のテーマパークも充実。
有名なのが、日高市にある豚のテーマパーク・サイボクですね。
他にも同じく日高市にある弓削田醤油の醤遊王国や、北本市のグリコピア、さらにガリガリ君でおなじみの赤城乳業の工場(本庄市)もメジャーなところです。
見放せないテーマパーク
がしかし、今回ご紹介しているときがわ町にも絶対に見放せない食のテーマパークがあることを、皆様はご存知でしたでしょうか?
町の中心のJR八高線明覚駅から北に歩いて10分ほどの場所にある、県道172号線沿いのスポットです。
名前から察するに、どうやらお豆腐のテーマパークのようですね。
元はこんにゃく屋さんだった!?
ホームページによると、同工房の始まりは1946年。当時明覚村と呼ばれたこの地でこんにゃく店を開いたのが始まりなのだということです。
なんですけど、夏にこんにゃくは売れないということで1951年には豆腐の製造販売も始めたのだのが、お豆腐屋としての始まりなんだとか。
以来スーパーへの卸売や移動販売を中心とした小売を行って来た同工房。
ですが1997年からはそれまでの卸売主体の営業スタイルから、このようなお店での店頭販売に注力。後述するようにお客にとって素性のわかる豆腐作りに定評があり、埼玉県知事賞など数々の賞を受賞されているのです。
地域と共に歩むお豆腐屋さん
それでは、そんな同工房の工場を兼ねた直売所に入ってみましょう。
木綿や絹という定番のお豆腐からざる豆腐に柚子入り豆腐というちょっと変わった豆腐まで製造販売を行なっている同工房。
大豆を作る人から豆腐を作る人、そしてそれを買う人、食べてくれる人など一丁の豆腐に関わる全ての人々が繋がり合う中で、信頼や安心が生まれてくる。
そのような考えのもと、同工房は地元の農家が作った大豆を積極的に取り入れていくことで、素性がわかる豆腐作りに日々力を注いでいます。
そんなわけで、お店に売っている商品ほぼ全てがときがわ町を始め近隣地域の農家が作った大豆からできているんですよねぇ〜。まさに地産地消!
また、豆腐に限らず納豆などの豆製品や元々の始まりであるこんにゃくなども扱っている同工房。
どれも地元の農家が作った作物をふんだんに使用した商品となっています。
あっぱれの金銀W受賞
小川町で作られた完全無農薬のおがわ青山在来大豆を使用したこれらの商品は、なんと去る9/29~30にかけて行われた今年の全国豆腐品評会でそれぞれ金賞と銀賞を総ナメしたというツワモノ!
すごいや、また埼玉から新しい日本一が生まれたよ!
これもまさしく、素性のわかる豆腐作りをモットーに農家から最終消費者までサプライチェーンにいる全プレイヤーを結びつけて来た同店の豆腐作りがもたらした結果と言えるでしょう。
いやはや、あっぱれ!
試食は直売店のお楽しみ
それも同店は、惜しみもなく試食を行うことに定評があります。
この日の店内では唐辛子とうふのふわふわ揚げや揚げ棒、さらにおからを使って作ったおからドーナッツの試食ができました。
ああ〜、やすらぎの家でうどん食べたばかりなのに食べた瞬間腹が減る〜。
日本一をいただきます
こりゃ駐車場も混み合うわけだ。
そんな外の試食処に出ていたのが、ざる豆腐に品評会で金賞に輝いた例の霜里絹豆腐。
食べてみようじゃないか、その日本一の豆腐というものを。
普段は安く売ってる豆腐ばかり食べていますが、この豆腐はとにかく甘みがある。
こんなにも味わい深い豆腐なんて、生まれて初めて食べたよ!
こんな日本一の豆腐を試食できるなんて、憎いことしてくれるぜ!
わたなべは豆腐のみに非ず
そんな自慢の豆腐や豆製品の製造と直販を行なっている同工房の見所は、これだけに終わりません。
ご一緒に野菜はいかがですか?
ご一緒に野菜もいかがですかと言わんばかりに、店外には地元農家の方々が作られた新鮮野菜が並びます。
揚げ豆腐にかぼちゃがあれば、煮物ができそうだな。
これなら夕飯の献立もすぐ思いつくかも?
こんな商品はいかがかにゃ〜?
またお米の販売も行なっているのですが、お米の空袋を20枚集めるともれなくお米がもらえるというユニークなサービスも展開中。
これなら何度でも通いたくなってしまいますね。
さらにはこれ。ペットに向けて東秩父村で採れたまたたびも販売しています!
これなら猫ちゃんも大喜びかにゃ〜。
お豆腐がソフトクリームになった!
さらに、同工房のユニークな点として豆乳を用いたスイーツの販売もあります。
これもお豆腐屋さんらしいといえばらしいですけどね。
せっかくなので、豆乳ソフトを買って食べてみることにしました!
バニラのソフトクリームとは異なり、豆乳だけに食べてみると本当に豆腐の味がしますね!でもしっかり甘い。
カロリーも低いようなので、ダイエット中の方にもおすすめです。
決してカラメルソースではない
ところで、ソフトクリーム売り場の横にこんなものが。
これは、醤油…!?
かけてみるとハマるのだとか。
そんなわけでかけてみました。カラメルソースじゃないよ。
バニラアイスでもかける人はいますけど、この豆乳ソフトクリームに醤油をかけてみると、見た目がアレなこともあってかカラメルソースの味がしてきますね〜。
いや、これ醤油だよ。カラメルソースじゃないんだよ。
それでもカラメルソースの味と、なんともフシギなお味でした。
豆腐にも使われる井戸水
また、敷地内には地下水が湧き出ています。地下30~60mの深さの井戸からくみ上げた地下水で、豆腐作りにも使用している良質な水です。
手を洗ってみると、ミネラル成分のおかげなのかなんとなく手がスベスベになったような気がしますね。
ちなみにこの地下水、タンクや空のペットボトルなどで自由に持ち帰ることができるんですって!
ついでに言うと、お豆腐屋さんということでおからの無料配布(水曜日以外)も行なっていますが、こちらは朝早く行かないともらえないほどの人気ぶりなんだとか。
休日はみんなでわたなべへ!
他にもこの日は休日ということもあって、コーヒーや鮎の塩焼きといったケータリングも出店していた同工房でした。
これ以外にも毎月1回「とうふ屋マルシェ」として地元農家や飲食店などによるマルシェが駐車場で開催されるなど、休日を中心に多くのイベントが開催される同工房。
ぜひ、ときがわに行かれた際にはこの楽しい豆腐のテーマパークに立ち寄ってみてください!
さあ、いろいろ長くなったけどときがわ町のご紹介は次回でラスト。
次回も見てくれよな!
つづく
お店紹介
- 住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠372
- 電話番号:0493-65-0070
- 営業時間:【4~9月】9:00〜18:00 / 【10~3月】9:00〜17:30
- 定休日:年中無休
- 備考:Twitterあり