ようこそ、ジオパーク秩父へ!

壮大な秩父の山々

こうして西武秩父駅からバスに乗ること約1時間20分、ついに三峯神社バス停に到着しました。

いや〜、長かった!

そしてふとバスが停まっている駐車場の後ろを振り返ると、見えてくるのは雄々しくそびえ立つ秩父の山々。

これは標高2,036mの和名倉山(白石山)で、百名山ならぬ日本二百名山にも登録されているんですよ。

いくつも谷を刻み、まさに自然の力を体感させる山です。ちなみに登るのには比較的上級者向けなのだとか。

 

3県にまたがる国立公園

周辺の地図です。

バス停から三峯神社に直結というわけではなく、本殿まではここから歩いて15分ほどになります。

早速バス停裏手の階段を登って本殿を目指して行きます。そこまで急な道のりではないので、お子様やお年寄りの方でも歩きやすいルートですよ。

本殿に向かう途中にあるのが、三峰ビジターセンターです。

実はこの三峰山を含む奥秩父の一帯は秩父多摩甲斐国立公園という国立公園に指定されています。

埼玉・東京・山梨にまたがる126,259haの一帯には、風光明媚な渓谷や原生林を思わせるような森林、そして雄々しくそびえる山々など都市近郊にありながら豊富な自然を有しているのが特徴です。

そのような自然を紹介するために設けられているのが、同センターというわけです。

 

剥製に触ってみよう

入ってみると目に飛び込んでくるのは、おびただしい数の動物の剥製。鹿や熊をはじめ、タヌキやモモンガなどたくさんの種類を展示しています。

一部の剥製はこのように触ることもできます。ふわふわ〜。

剥製ではあるものの、このように直接動物たちを肌身で感じることができる施設は県内だと唯一と言っても過言ではないでしょう。

 

マグマが作った鉱物資源

そして秩父といえば鉱物。現在でもセメント用の石灰岩の採掘が行われていますが、水晶や鉄鉱石など約80種類の鉱石が見つかるといいます。

これらは約500万年前のジュラ紀に、地中の石灰石やチャートにマグマが侵入して周囲の岩石が再結晶作用を受けてできたもの。長い時間をかけた自然の贈り物というわけですね。

このような豊富な鉱物資源を巡って古くから開発が行われてきた秩父ですが、あの平賀源内も金山や鉄山の開発に関わっていたらしいです。

砂金や鉄鉱石を掘り当てたようですが、いずれも諸々の事情でうまくはいかなかったみたいですけどね。

 

秩父で見つかった海の幸

ちなみに以前、100万年前まで秩父には海があったという事実をお伝えいたしましたが、これを裏付けるような資料も館内には展示されています。

それがサンゴやカキなど古代の海洋生物の化石類。今では青々とした森林や山々に覆われているのに昔は海の底だったなんて考えられませんね。

 

気をつけよう山岳遭難

さらに自然だけでなく、登山客が多いことを踏まえて遭難対策に関するパネルも館内にはあります。

私も母が山で遭難した経験があります。家族で山に登っていたのですが悪天候ではぐれてしまい、一晩に及ぶ懸命な捜索の上リフト小屋にいたところを見つけてもらいました。

ここ25年ほどは増加傾向にあるという山岳遭難。特に行楽シーズンの5月に多いようですが、山では基本は自己責任です。

遭難で命まで失ってしまっては元も子もない。

時間にゆとりを持ち食料やコンパスなどの装備を万全にするとともに、経験者として言いたいのですが当日の天気を念入りにチェックして安全な登山を心がけるようにしましょう!

 

スポンサーリンク

施設紹介

  • 住所:埼玉県秩父市三峰8-1
  • 電話番号:0494-23-1511(秩父環境管理事務所)
  • 開館時間:9:00〜17:00
  • 備考:建物のトイレは冬場閉鎖中

次回はいよいよ三峯神社へと参ります。

今回もしばしお付き合いよろしくお願いします。

つづく

スポンサーリンク

この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事