アルファ米に親しんで NPO埼玉ネットが日進防災訓練開催

埼玉県内のNPO法人や市民活動団体への支援と実効性あるネットワーク構築を推進するNPO埼玉ネット(北区日進町、松尾道夫代表理事)は、11/23(日)に割烹山水駐車場(同町)において日進防災訓練を開催した。

コロナ禍ではあるが、災害時の備蓄用食料として導入が進んでいるアルファ米を実際に炊き有用性や扱いやすさを伝えた。

NPO埼玉ネットとは

県における確たる中間支援団体として、2005年に設立され翌年よりNPO法人に移行した同団体。

設立以来市民団体などの各種支援にあたりっているが、市民キャビネット災害支援部会に属し東日本大震災をはじめ災害時の緊急支援活動や地域の防災啓発にも積極的に取り組む。

特に同震災の際にさいたまスーパーアリーナへ避難してきた福島県双葉町では炊き出しやボランティアも数多く実施しており、同町民が昨年の東日本台風の際に共に上尾市でボランティアにあたるなど被災地との橋渡し役にもなっている。

現在では北区日進町にある埼玉NPOハウスを拠点に、埼玉をはじめ全国的なネットワークの窓口として活動を続けている。

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日進防災訓練の模様

開催の狙い

連休最終日に行われた同訓練では30人ほどの地域住民が集まった。

同訓練では災害時に食するアルファ米50食分を実際に炊いた。同米は一度炊いた米を乾燥させることで消化しやすいアルファ化デンプンを保っている。このため同米1合につき水180mlで15分炊くと、再び炊きたての状態に戻る。

当初は屋内での避難所運営について訓練する予定だったが、コロナ禍で感染対策に屋外での開催となった。その中で実際に避難所を運営する自治会に対して、いつ来るかわからない災害に備えてその調理法を知って慣れてもらうために、同米の炊き出しが行われることになった。

活躍するコバトン記者団

同訓練では、SDGsについて学習し県内のSDGs活動を行っている団体や企業の取材活動を行うコバトン記者団が取材や運営協力を行った。県が主催する取り組みで、埼玉県内に在住・在学の学生が参加する。

実際に記者団の面々がカップを取り、炊飯器にアルファ米を入れていく。

普段あまり経験しないことではあるが、各人とも真剣に取り組み非常時の対応について身をもって体験した。

この他、運営協力に埼玉NPO基金へ寄付を行った損保ジャパン社員も参加している。

電源に自動車

開催にあたって、ネッツトヨタ東埼玉が自社で扱うハイブリット車・RAV4PHVで非常時の電源供給をPRした。同米を炊く炊飯器も同車外部から電源が取られている。

同車はガソリンと電気のハイブリット式で、フル充電だと8時間走行することができる。

非常時の外部電源供給にも対応しており、フル充電だと一般家庭が使用する電力20時間分を提供できる。

炊きたてを配布

各位の挨拶のもと20分ほどで同米が炊き上がった。炊きたての同米をパックに詰め参加者へ配っていく。

備蓄用の米というと外国米のイメージが強いが、同米は日常で食する米と同様に味わうことができる。口にした参加者からは「美味しい」といった好意的な声が多くあがった。

合わせてフードバンク埼玉日進支部も、毎週月曜に配布しているパンを配布した。

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地域・読者へのメッセージ

来年1月末に杉戸で開催される協働型災害訓練にも参加予定の同団体は、防災訓練以外にも日進地域において様々なイベントを実施している。

「来る者拒まずなのでお気軽にどうぞ」と同団体。

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