コロナ禍も100社が出展 さいしんビジネスフェア2021リアル会場より 後編

6/9(水)にさいたまスーパーアリーナで開催されたさいしんビジネスフェア2021より、出展企業の模様を紹介する。

非常時に自動表示切替 デサン(北区)

看板製作や粘着シートでのラッピングなどを手がけるデサン(北区大成町、藤池一誠代表取締役社長)は、自社で展開する防災情報発信切替機「ソナエージ」をPRした。

さいたま市イノベーション事業創出支援補助金を活用し、埼玉大学産学官連携協議会防災ビジネス研究会にて研究開発し、製品化した同製品。

デジタルサイネージにFM電波を利用した専用切替機を接続して使用。

接続されたサイネージは通常は広告や案内を表示するが、同機が緊急地震速報を受信すると緊急表示に切り替わる。指定した数秒後に緊急避難場所の地図が表示される。

電気代は発生するも、FM電波を利用するためネット接続や月々のランニングコストは発生しない。

切替機やモニタ・スタンドなどがセットになった推奨セットも販売するが、既存のサイネージへの追加取付も可能。パトライトやUPSなどオプション品も多く揃えている。

導入実績も多く、これまで埼玉りそな銀行やさいたま新都心バスターミナルなどに導入事例がある。5月に開催された埼玉縣信用金庫の産学官連携組織「さいしんコラボ産学官」第6回通常総会においては、特別賞も受賞した。

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木桶のもろみから丁寧に 弓削多醤油(坂戸市)

1923年創業、醤油の製造販売を行う弓削多醤油(弓削多洋一代表取締役、坂戸市多和目)は自社製品や醤油作りをPR。

木桶での醤油作りにこだわる同社は、秩父連山より流れ出る伏流水を仕込み水に原材料の大豆から麹やもろみを経て醤油という一連の製造プロセスを手がける。秋頃から木桶で大豆を発酵させ麹を生成、塩水を混ぜてもろみとし1年間熟成させる。翌年にもろみを絞ると醤油が出来上がる。

このような一連のプロセスを手がける醤油メーカーは、全国的にも数少ないという。

原材料となる丸大豆や小麦は国産で、塩も海水を干してできた天日塩を使用。同社の製造するような国産原料の醤油も、全醤油の0.2%と希少だ。

同社の代表製品で国産有機栽培の大豆や小麦を用いた有機醤油は、県内で初めて有機 JAS認証を取得した。木桶仕込醤油は県産の大豆や小麦を使用している。

しゃぶしゃぶのタレや万能つゆと用途に合わせた加工品も自社で手がける。

同社では日高市の本店に醤遊王国を設け、醤油作りの現場展示や醤油しぼり体験を提供するなどして醤油作りの啓発に努めている。また木桶で醤油作りの振興を目指して小豆島木桶職人復活プロジェクトにも参加。

「県内の方々に魅力を味わってもらえれば」と同社。

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