麺ひとすじ 埼玉物産(ふじみ野市)

埼玉物産(ふじみ野市福岡新田、加藤康太代表取締役社長)は、自社で製造販売する中華麺をPR。

小麦の一大産地である埼玉で1912年に創業した同社は、小麦と水へのこだわりをもとに生の中華麺の製造や商品開発を手がける。

元は大手食品メーカーの麺製造を受託していたが、30年ほど前にメーカーの方向転換から受託契約の見直しを迫られた。一時は経営危機にも陥ったというが、一人もリストラをせず埼玉物産として自社ブランド展開へ舵を切った。

「麺は小麦が命」をモットーに、「プロ級の醤油ラーメン」などラーメン店の味を家庭でも味わえる商品開発に努めている。麺作りにあたっては、小麦の産地・特性を見極め選び抜いた10銘柄から相性の良い小麦を組み合わせ、素材本来の自然な味わいを最大限に引き出す。食品添加物の使用を押さえているのもポイントだ。

工場においてはHACCP対応も早くから実施し、国際認証規格「FSSC22000食品安全マネジメントシステム」認証も取得するなど食の安全にも力を入れる。近年ではSDGs達成の一環として、飼料としての廃棄麺の再利用化や卵殻を使用した名刺やペーパー再利用などにも積極的だ。

「埼玉地域にはご当地ラーメンが少ないだけに、今後はご当地ラーメンにも進出できれば」と同社。

 

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