前回のインタビューに引き続き、ザ・しょうがい福祉 in Saitama City実行委員の皆様に障がい者福祉の仕事の見どころや今後の展望などを伺います。
障がい者福祉のここがいい!
特技が直に生きる仕事
ーそうなのですか!そうなったら逆に、この仕事をしていてよかったと思えることをお伺いしてもよろしいでしょうか?
野島:生活が仕事という側面があるだけに、私が大切にしていることとして特技を生かすということがあります。
私はギターが得意なのですが、それをやっていると自然と仲間が集まって来るんです。ドラムやピアノでもそうですけど、特技をやっていると人が集まってきます。
そういう特技という人間の生きる意味を仕事で体現できることはやりがいです。
ーほほう!自分が楽しいと思っていることが利用者の方に伝わって来て、その逆もあるということなのでしょうね。
野島:そのような意味で我々の仕事は、時代の最先端を行っていると思います(笑)楽しんで働くという意味で。
利用者にも支えられる仕事
ー機械では絶対にできない仕事ですからね。
原:これだけ技術が発展すると、どんどん機械にとって変えられる仕事が増えてくると思います。
でも人対人という面だと、この仕事は変えられないと思います。もちろんいいことだけではなくぶつかり合うこともありますけど、ちょっとした変化や他愛もない話でほっこりさせられることもある。
利用者の方に自分も支えられているんですよね。
相浦:自分のスキルを源泉に会社に還元していくのがビジネスの関係だとすると、福祉の世界は会社だけでなく利用者さんへも直接還元できます。
自分だけの人生でなく、利用者さんの人生も共に味わい、体感できる。それってすごくお得な仕事なのではないかと思います。
やりたいことを「やらなきゃならない」
千代田:もちろん仕事だから、ときにはやりたくないけど、やらないといけないこともあります。
でも、この仕事は、やりたいことが、やらなきゃいけないことになることが多いです。
例えば、施設の行事でサッカー観戦にいくことになったとして、サッカー好きな自分なら、その観戦プランを立てることは苦になりません。本気でここに行って本気で楽しんでくるという企画書を書いて、利用者さんを楽しませる。本当は自分も楽しんじゃうんですけど(笑)すばらしい余暇支援になります。そんなことをしていると、毎年サッカー観戦の企画は千代田が作れと上司から言われる。シメシメです。
真面目な話、私たちの仕事はこれをやった先にどのような生活や人生が待っているかというところに価値観があるので、やらされてる感じは薄いのではないかと思います。