こんばんは。
今回は埼玉の気になるネタをピックアップする日々是埼玉です。
今週末に川口市で行われるイベントをご紹介!
僕らはみんな地球人
埋まらぬ先進国と途上国の差
低成長が叫ばれていますが、それでも世界3位の経済大国の座を維持している我が国日本。
同じアジアをはじめ、世界経済における影響力はまだまだ衰えていないようです。
しかし、経済の法則ゆえ富めるものがいれば貧しきものがいることも事実。
アジアやアフリカといった国々では発展途上国と呼ばれる国々も多く、そういった国々で暮らす人々の中には明日の食事すらままならない人々も多くいます。
我が国もてODA(政府開発援助)などで先進国との格差是正に取り組んではいますが、依然として厳しい状況が続いています。
持続可能性をもたらすフェアトレード
このような先進国と途上国の間にある格差を是正する一つの方法になりうるのが、フェアトレードです。
直訳すると「公平・公正な貿易」となるフェアトレード。
途上国で生産されたコーヒーなどの食料品や雑貨が日本では安く売られていることがありますが、コストカットのために途上国の生産者に対する対価が著しく低くなっていることがあります。
このため、途上国の製品や原料を公正な価格で購入するで、立場の弱い途上国の生産者の待遇改善や自立を図るのがこのフェアトレードです。
同じ地球人として、このような取り組みで途上国の人々が助けられたらうれしいですね。
県内初開催のフェアトレードフェア
外国人急増の川口エリア
翻って我が埼玉県。
近年では全国的に日本に定住する外国人が増えていますが、こと川口市周辺では中国人やクルド人などの外国人が多く住み着くようになりました。
これまで当サイトでもワラビスタンとも称される蕨や中国人による中華料理店が多く軒を連ねる西川口の模様をご紹介していますが、川口周辺にはそんな彼らによる独自の文化圏が構築されつつあるようです。
川口で堂々の初開催!
そういうことがあってなのか、そんな川口市でフェアトレードを推進する県内企業や団体によるフェアトレードフェスタが埼玉県内で初めて開催されます。
この4月に中核市に移行した川口市。国際交流の機会に乏しかったためこれを機に何かイベントを開催できたらという声が上がりました。
そうして他の自治体とは異なる国際交流として考案されたのがこのフェアトレードフェア。今年度の市民活動助成金事業に採択された同イベントから、共生を含めたフェアトレードでのまちつくりに乗り出します。
目指すは持続可能な開発目標
ベトナムのカカオ豆やネパールやラオスでできたハンドメイドの雑貨類などメインはフェアトレード製品の宣伝・販売となっています。
ですが、グローバルな視点だけでなく「地産地翔」や福祉作業所によるウェルフェアトレードも同時に推進していこうというのが同イベントの特色。実際、精神障害者による作業所「やどかりの里」なども出展する予定です。
このように様々な切り口から、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた問題解決の糸口となる予定です。
ワークショップでクリスマスプレゼント
また、会場では物販以外にも多くのイベントが開催されます。
その一つがワークショップ。
以下の2種類のワークショップが開催予定です。
- パッケージにお絵かきコーヒードリップパック作り:1個¥100
- デコレーションチョコ作り:¥300(10:00~12:00/13:00~15:00 先着各50名)
いずれもフェアトレードで仕入れた食料品を用いたワークショップとなっています。
デコレーションチョコなんて、クリスマスプレゼントにも最適ではないでしょうか。
楽しくフェアトレードをお勉強!
この他、フェアトレードについて知識を深めることができる企画もたくさん開催されます。
10:15〜11:15にかけてはフェアトレードについて扱った映画「フェアトレードボーイ」の上映会が開催されます。若手俳優がフェアトレードをとてもわかりやすく演じるコメディです。
また13:00〜14:00にかけては、埼玉大学・飯島總教授による「国際協力を知るセミナー」が開催。スリランカとベトナムのごみ処理関連の支援プロジェクトについて講演されます。
他にもSDGs吹奏楽団によるフェアトレード演奏会(11:30~12:30)や今回出展する世界の紅茶の試飲会(14:30~15:30)なども開催されますので、ぜひ川口からフェアトレード、そして国際交流を考えてみませんか?
イベント紹介
- 開催日:2018/12/1(土)
- 開催時間:10:00~16:00
- 開催場所:埼玉県川口市川口1-1-1 キュポ・ラ4階「フレンディア」