【日々是埼玉 2018/8/24】まず隗より始めよ!ふじみ野市がユニークな市政運営で話題に

こんばんは。

本当はオリジナル投稿にしたかったのですが、体調が芳しくなかったので急遽日々是にしました。すみません。

立て続けに県内のある街が話題になっていたので、共有させていただきます。

 

人口減少社会でいかに生き残るか

本格的な人口減少社会に突入

ニュースでも散々言われていることではありますが、いよいよ本格的な人口減少社会に突入したわが国。

少子高齢化の進展に伴って1億2千万近くいる人口も徐々にではありますが減少しています。

人口の流入が続く東京の隣にある我が埼玉も、今のところはその恩恵にあやかっていますが、2040年代には現在の人口から約10%が減少すると予想されています。

まだまだ先なのかもしれませんが、埼玉にとっても人口減少は人ごとではありません。

 

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困難を極める行政運営

そしてこちらも地方では特に問題になっていると思いますが、人口減少による税収減、ならびに社会保障費の増大に伴って国だけでなく都道府県・市町村単位の行政運営も困難を極める時代に、今の我々は直面しています。

埼玉県内とて、夕張市のように破綻する自治体がこれから発生する可能性も否定できません。

このようなご時世、高度経済成長期のように何でもかんでも右肩上がりというわけにはいかないですからね…。

 

それゆえ、行政としてもこのような危機が現実になっている中でただ手を拱いているわけにもいきません。

しかし、そうした状況を打開して魅力ある街を目指そうとユニークな市政運営を行なっている街が埼玉にはあります。

それが今回ご紹介するふじみ野市です。

 

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都心から30kmのベッドタウン

大宮以外の埼玉シリーズほどではないですが、簡単に同市の紹介を。

ふじみ野市は東京都心からおよそ30km北西にある、人口約11万人の街。

川越市や富士見市、三芳町に隣接する同市には東武東上線が走り、都心へは40分ほどで行くことができます。

それゆえ他の県内の市と同様に、ベッドタウンとして発展してきた街です。

 

もらってうれしい返礼品!?

こんな返礼品見たことない

その一つが、ユニークなふるさと納税の返礼品です。

他の県内自治体と同様にふるさと納税制度を実施している同市。

県内だと返礼品に鉄道模型がもらえる鶴ケ島市などが注目されていますが、同市の場合は先月20日からこんなものがもらえるようです。

以下、税理士ドットコムより。

ふるさと納税の返礼品として7月20日に登場したゲームが話題だ。ゲームは「キラキラスターナイト ふるさと納税 ふじみ野版」で、Windows用のCD-ROMに収録されている。埼玉県ふじみ野市へのふるさと納税(1万円以上)でもらえる。

作者のRIKIさんがふじみ野市在住ということにちなんで、ふるさと納税の返礼品に据えた。

〜中略〜

ふじみ野市の担当者は「キラキラスターナイトを登録して以降、寄付件数が増えている。遠方の方からの問い合わせも入るようになった」と手応えを語る。

(「ふるさと納税専用ゲーム『キラキラスターナイト』が話題 埼玉・ふじみ野市の返礼品に」 税理士ドットコム 2018/8/16)

なんと同市が返礼品のひとつとして用意しているのが、ゲームソフトとのこと

一体なんだそりゃ!?

 

大ヒットゲームを専用にリメイク

こちらは、同市出身のクリエイター、RIKI氏の協力でできたもの。

元々は「キラキラスターナイトDX」としてamazonで販売されて一躍完売となったファミコン用ゲームです。

アニメ映画にも登場した同作を、この度ふるさと納税の返礼品としてPC用CD-ROMゲーム「キラキラスターナイト ふるさと納税 ふじみ野版」にリメイクしました。

 

起動すると出てくるのが…

アーケードゲームを意識したレトロな感じの同作は、かわいいキャラクターが星をめがけて駆け回る横スクロール型のジャンピングゲームです。

こちらがゲーム画面。

まるでスーパーファミコンのゲームのようですが、ゲームを起動するとなんとふじみ野市の市章が現れてくるんだそうですよ!

ゲームメーカーのロゴでもなく市章というのが、またふるさと納税らしいですね。

 

ゲーム本体だけでなく、サウンドトラックやイラスト集も収録された同作品。

同市に1万円以上寄付することで受け取ることができますが、同作品のおかげもあってか寄付が急増中とのことです。

詳細は、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」もご参照ください!

 

 

逆転の発想で志願者増!

人手不足に打ち勝つ奇策!?

そして人口減少社会で深刻な問題の一つが人材不足。

少子高齢化に伴って15〜64歳の生産年齢人口も減少しているのが今の日本です。

いくら公務員人気とはいっても、それは行政運営の現場でも言えることではあります。

AIの導入など、各方面で様々な議論がなされていますが、同市は優秀な人材を獲得すべく今年から採用試験である奇策を講じるようになったといいます。

奇策で志願者が倍増!

果たしてどんな奇策なのか。

以下、産経新聞から。

埼玉県ふじみ野市が実施している平成31年春の職員採用1次試験の受験者数が今年春採用の試験に比べて2・11倍の305人に急増したことが分かった。市が22日、明らかにした。市は31年春採用の職員数について30人を予定している。7月2~24日にかけて募集した結果、335人が応募。うち305人が受験、面接に臨んだ。

市は31年春の採用試験から日程を1カ月程度前倒し、これまで筆記だった1次試験を面接に変更する独自の採用制度に見直した。人手不足を背景に、優秀な学生を早い段階で取り込む狙いの「奇策」が奏功した格好だ。市人事課の米村芳一課長は「応募者の増加は見込んでいたが、実際にこれだけの応募があったのは素直にうれしい」と語り、他の自治体の試験日程にも影響を与える可能性がある。

市によると、今回は筆記よりも先に面接を実施したため、対象者が一気に増えた。ただ、今年春採用の面接試験と同じように1人当たりの面接時間は15分程度を確保した。米村氏は「面接時間を短くしてしまったら面接の意味がない」と指摘した上で、「時間をしっかりと確保して人物重視で臨んだ」と強調した。

〜以下略〜

(「ふじみ野市、採用制度見直しで受験者倍増 1次試験を面接に “奇策”奏功 埼玉」 産経新聞 2018/8/23)

公務員試験というと通例は1次試験の筆記試験を経て2次試験の面接という形で行われますが、なんと同市は1次試験を面接に2次試験を筆記試験と逆転させたのです

人手不足を背景に優秀な人材を囲い込むためにこのような逆転を行なったということですが、おかげで試験の受験者は昨年の試験に比べて2倍以上の300人に倍増したということです。

やはり優秀な人材の確保には、応募があってこそですからね。

そこから最終的には30人程度を最終的に採用する予定ですが、果たしてこの採用試験をくぐり抜けた人材が、今後一層ユニークな市政運営を行うのか、目が離せないですね!

 

以上がユニークな市政運営が話題のふじみ野市のご紹介でした。

それでは!

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