共に歩もう東松山 その1 台風から2ヶ月、復興途上の街を歩く

まもなく終わろうとしている2019年。

様々な出来事がありましたが、中でも特に印象に残ったのは埼玉県内にも甚大な影響をもたらした10月の台風19号接近。県内各地で多数の被害がありましたが、中でも被害が大きかったのが県中央にある東松山市でした。

現在では復興に向けて取り組みが急ピッチで行われていますが、少しでも地域の力になるべく2019年の締めくくりとしてそんな同市の市街地を歩いてみました。

540戸が床上浸水ー台風19号による東松山市への被害状況

台風第19号による被害の状況(11月15日時点)(東松山市HPより)

今年10/12〜13にかけて接近した台風19号の大雨により、同市では市中央を流れる都幾川や越辺川といった河川が氾濫。

多数の堤防が決壊・欠損し、周辺地域に甚大な浸水被害をもたらしました。

この台風により、市内では2名の尊い命が奪われました。

また家屋への被害も600戸に及んでおり、このうち床上浸水だけでも540戸を数えました。台風接近から12/8までの間に3,329人の市民が避難を余儀なくされており、現在も復旧に向けた取り組みが進められています。

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復興途上の東松山へ

ホテル開業に湧く駅前

同市の玄関口は東武東上線東松山駅。

池袋から1時間程度で着く同駅は1日約3万人が利用。普通から川越特急まで全種別が停車する同線の主要駅です。

川沿いの地域は甚大な被害を受けましたが、駅東口周辺の中心市街地は至って平常。特に台風接近後の10/25にはアパホテル(上図左のビル)がオープンするなど賑わいを見せています。

生活圏であると同時に東松山都市圏として労働人口も多い同市には、これ以外にもホテルが少なからず存在しています。

中止になったスリーデーマーチ

駅前にはいくつかモニュメントがあるのですが、中でも目を引くのが少女と犬が歩くこのモニュメント。「楽しみながら歩けば風の色がみえてくる」と、朝日新聞天声人語の一節があしらわれています。

何を隠そう、同市は国内最大のウォーキングイベントである日本スリーデーマーチの開催地なのです。

毎年11月初旬の3日間に開催され、外国人の参加も多い同イベント。5〜50kmのコースで同市域を3日間かけて歩きます。

第42回日本スリーデーマーチの中止をお知らせするバナー

(イベントHPより)

しかし今年の開催分は台風の影響により海上の安全確保が難しいということで、残念ながら中止になってしまいました。それだけ台風の被害が甚大だったことがわかります。

これまでに41回開催されている同イベントですが、来年の開催は1980年に同市開催となってから40周年の記念開催。今年開催されなかった分、大いに盛り上がって欲しいですね。

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夢叶う街歩き!?

沼に造られた弁天様

同駅周辺の市街地を実際に歩いてみます。

駅から東に500m、下沼公園という公園に着きました。

同園にはまたの名を女沼という沼がありますが、この沼に弁天様があります。

どうやらここと松山神社という場所をお参りすると恋愛にご利益があるらしい。ということでお参りしてきました。

夢をつなぐ小道

2箇所を結ぶのが全長約900mで南北に伸びる夢小路。

市内に埼玉県こども自然動物園も位置しているということで、道にはコアラの模様もあしらわれています。

古くからある小道ですが、毎年4月の第一土曜・日曜には東松山夢灯路というイベントが行われます。

約1,500基の灯籠が沿道を明るく照らし、とても幻想的な世界が広がるんですよ。

師走はここでも酉の市

そして夢小路を抜けて松山神社へやってきました。

1063年に大宮氷川神社を勧請して創建されたといわれ、江戸時代の1624年に熊野神社を合祀としてからはこの地域にあった松山宿の総鎮守となり人々に崇められてきました。

ここでもお参りし、恋愛運もアップしたかな?

なお境内には末社として大鳥神社と浅間神社が存在していますが、 このうち大鳥神社では毎年12/15に酉の市が開催されています。

大宮の十日市よろしく豪華絢爛な熊手が売られ、お酉さまとして親しまれているんですよ。

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