地球が笑う未来に さいたま市がSDGs啓発パンフレット作成

さいたま市はこのほど、SDGsに取り組む事業者の裾野を広げるための啓発用パンフレット「キュウちゃんのSDGs大作戦!-企業がSDGsに取り組む意義-」を作成した。

3/27(月)には、さいたま観光大使で作画を担当した漫画家・あらい太朗氏が清水勇人市長を訪問。同冊子の見どころや作成にかける思いなどを共有した。

漫画形式で楽しくわかりやすく

同冊子は、地球を象った球地マモルことキュウちゃんが主人公の漫画形式のパンフレット。キュウちゃんがある会社へと入社し、社長をはじめ各社員に地球が抱える課題やそれに対応するSDGs、そして企業がSDGsに取り組む重要性を説明。右に漫画、左に解説文でSDGsについて簡単に理解できる構成だ。

1000部作成した上で市内各経済団体などへ送付や窓口での配布、ウェブ上での公開を予定する。

喜怒哀楽で地球を表現

訪問の中で、同冊子を「好き勝手に描かせてもらった」と同氏。

SDGsについて知らないことも多かったが、そうした視点を生かしてSDGsに全く興味がない人々にも「読んでみよう」と思わせたいと制作に込めた思いを明かした。

コミカルなタッチで描かれた同冊子では、苦しい表情を見せたキュウちゃんが暑がったり空腹を感じたり怒る描写がある。そうした喜怒哀楽で、温暖化や経済格差に苦しむ地球の姿を表現。球地マモルという名前も「窮地を守る」「地球を守る」にかけた。

清水市長も全国市区SDGs先進度調査で2年連続首位になったことからも、同冊子を高く評価。「さらに頑張っていきたい」と意気込んだ。

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みんなで当たり前こそ難しい

SDGsについて項目が多岐に渡ることに最初は驚いたが、自分が知ったことを作中の会社に置き換えて、知っていった通りに描写していったと同氏。キュウちゃんの表情にも自分の思いを込めている。

SDGsの内容は当たり前のことではあるが、世界では何かしらの課題が常に生じている。そうした当たり前のことを個々だけではなく皆で進めていくのはもっともであっても、それが一番難しい。それでも、「みんなでやっていけるように」と同氏も呼びかける。

最後のページでは、SDGsに染まった地域を後にしたキュウちゃんと、SDGs企業認証の申請書を携えた社長が同じ方向を向いて笑っている。「最後は笑う理想の地球が見られれば」と同氏。

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