地域繋ぎクラブ強化に 大宮アルディージャが地域通貨「オレンジコイン 」展開

J2リーグ・大宮アルディージャ及びWEリーグ・大宮アルディージャVENTUSを運営するエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ(大宮区高鼻町、佐野秀彦代表取締役社長)がトークンを活用したデジタルマーケティング事業を展開するYELLTRON(東京都新宿区、大坂 亮平代表取締役)と共同で、地域通貨として機能するファントークン「オレンジコイン」を発行している。

クラブの地域密着強化を軸に、DXを見据えて地域と市民とクラブが利益を享受できるシステムとなっている。

社会連携活動の更なる促進へ

来年2023年、同クラブは創設25周年の節目を迎える。

改めて地域に愛されるクラブ、街の誇りと呼ばれるクラブとなるよう、新たな手段を含めて改めて地域との繋がりを広げて深めていきたいと同クラブでは検討してきた。

そのような中、地域間コミュニティー形成やホームタウン活動を軸とした街づくりによる地域活性化・社会連携の推進だけでなく、「web3」の時代を見据えた新たなDX化を図るべく、同社と連携。発行に至った。

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徹底したローカライズで伴走支援

同通貨は専用サイトに登録後応援チームで「大宮アルディージャ」を選択し、「オレンジコイン」をチャージすると加盟店舗で使用できる。同クラブオフィシャルショップのオレンジスクウェア(大宮区高鼻町)などが加盟店舗となっているが、加盟店舗は今後増加予定。

加盟店舗での決済利用を通じて「オレンジコイン」を「オレンジトークン」へ交換することで、クラブが提供する様々なサービス・イベントに参加できるとともに、その売上の一部がクラブに還元される。

特にYELLTRONのトークンサービスは、徹底したクラブの強みや地域特性等を調査したローカライズやきめ細やかな伴走型の支援、消費行動や購買情報といったデータを活用してのマーケティング支援などで評価が高い。このため、加盟店舗にとっても、購買データ取得による新規商品開発などにも活用ができる。クラブにとっても、ファントークンを活用したファン・サポーターの購買行動から賑わいの可視化やプロモーション施策実施など、試合のない日を含めたファン・サポーターや加盟店舗はじめ地域との繋がり強化に繋がる。

開始記念キャンペーンも上々

同通貨発行と12/3(土)のWEリーグ・大宮アルディージャVENTUS対三菱重工浦和レッズレディースのさいたまダービーに合わせた開始記念キャンペーンでは、スタジアムなどに掲示されたQRコードを読み込んだ者に対して380コインを進呈。

SNSで事前告知を行なったところ、多数のファン・サポーターが登録し当日に特設ブースに立ち寄る者も多かったという。「『今後一緒に盛り上げて行きましょう!』という想いを痛感いたしました」とYELLTRON社高木信明取締役。

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「日常生活で活用できるように」

今後は同通貨の登録者と街中で普段使いとして利用できる店舗を増やして基礎を固めつつ、自治体や商店街連合会やスポンサー企業などと連携を強化する。クラブが起点となって地域の経済圏を循環・活性化すべく様々な展開を見出していきたいと展望を抱く。

同通貨は今後「地域を繋ぐ」役割が期待されているだけに、自治体や商店街連合会や店舗などからも好意的な意向が多数寄せられている。「改めて街の熱量、クラブとの関係性等、『地域密着=大宮』の評判を再認識しております」と同氏。クラブや地域色を前面に出した企画やキャンペーンなどの展開も期待される。

「とにかく皆さんに楽しみながら、日常生活でご活用いただけるようどんどん輪を広げて行きますので、ぜひご活用下さい!」と同氏。

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