こんばんは。
まだまだ続く冬の奥秩父のご紹介。今回は皆様お待ちかねのグルメ回でございます。
埼玉最大だった大滝村
氷柱から歩いてランチへ
三十槌の氷柱も見たことだし、そろそろランチにしようか。
ウッドルーフでもいいのだけれど、せっかくだからこの地域の美味しいお店に行ってみよう。
氷柱から2kmほど東に飲食店などもある集落があるのですが、集落や三十槌を通る西武秩父駅〜三峯神社間のバスは1日の運行本数が限られているため、ここは徒歩で集落を目指します。
ところどころ曲がりくねった道だけど、空気も綺麗で歩くのにはもってこいです。
道の下には荒川も流れ、とてものどかな山間の光景が広がっています。
同じ埼玉とは思えない。
記憶を伝える旧庁舎
20分ほど歩くと道の左に見えるこの建物。何かの学校のようにも公共施設のようにも見えます。
ここは2005/3/31までこの地にあった大滝村の旧役場です。
元は江戸時代から幕府領だったこの大滝の地。明治維新などを経て1889年に周辺の大滝・三峰・中津の3つの村が合併して一つの大滝村となりました。
村域の97%は山林ですが、2000m級の山を多く有する村の面積は約332㎢と埼玉県の自治体では最も広いものでした。
ですが2005/4/1をもって周辺の吉田町や荒川村と共に秩父市に吸収合併され、115年に及ぶ長い歴史にピリオドを打ちました。
以来旧役場は秩父市の大滝総合支所として使われていましたが、耐震性の問題で昨年荒川を挟んで反対側の旧大滝中学校校舎に移転しました。
スポット紹介
◇旧大滝村役場(旧秩父市役所大滝総合支所)
- 住所:埼玉県秩父市大滝985
- 備考:大滝総合支所は荒川を挟んで対岸にあり(秩父市大滝4058)
買い物はどうしてるの?
それにしても道の周りには何件も家が見えますが、近くにある施設といったらガソリンスタンドが1箇所に郵便局くらい。
いったいこのあたりに住んでいる人は、普段の買い物はどうしているのだろう?
ネットスーパー使うにしても、すぐには届かないだろうし…。
するとこんな看板を発見。どうやら秩父駅前のみやのかわ商店街が週に何度かこの地に出張で販売に来ているようです。この日は来ていませんでしたが、行商に近い感じでしょうか。
…それにしても、山間部の人々よりも都市部に住んでいる人々の方が買い物も圧倒的にしやすいはずなのに、郊外への店舗移転や高齢化に伴う移動の支障などで却って買い物難民になってしまっている現代。
山間部を歩きながら、そんな現代社会の皮肉を感じました。