未来志向で訴求 さいたまYEGが「さいたま未来産業まつり」開催

さいたま市周辺の若手経営者らによるさいたま商工会議所青年部(略称:さいたまYEG、浦和区高砂、倉澤幸恵会長)は、11/19(土)と20(日)にRaibocHall市民会館おおみや(大宮区大門町)を中心に、11月事業としてさいたま未来産業まつりを開催した。

地域内外から省力化を意識した未来志向の企業が出展、ビジネスマッチングを展開した。

子どもたちにも先端性訴求

約400名で構成される同部では、婚活イベントなど1〜2ヶ月ごとに地域活性化に向けた企画を実施。11/11の「YEGの日」直後の開催となった同企画では、先端技術を用いた製品・サービスを展開する企業が集結した。

人出不足が深刻になる中で省力化に寄与する製品・サービスを多く揃えたが、地域の子どもたちが未来の産業に触れ合えるようにもしている。

折からのコロナ禍でも「あまり苦しいという会員企業は多くない」と倉澤会長。逆に、会員同士で連携し新たなビジネスが生まれることも少なくないという。

地域内外から多数出展

開催初日の11/19に、同ホール展示室にて地域内外からの出展企業が展示を行なった。会期中には商談交流会や中小企業診断士によるマッチングも行われている。

このうち、オムロン子会社のエフ・エー・テクノ(東京都台東区、木村茂弘代表取締役)は、人手不足への対応へ搬送用ロボットなどを展示。工場自動化へ向けて部品の販売などを展開するが、ここ2・3年はロボットの販売が拡大。導入先に合わせたオーダーメードで、食品や電子部品など幅広い業界に納入実績がある。今後は一層の販路拡大だけでなく、より大きな重量にも対応できるよう商品改良にも意欲。

ははごころ(静岡県沼津市、寺地咲子代表取締役)も自社で扱う配膳ロボットを展示。店員が運ぶ必要がなくなるため、店員が客と向き合う時間が取れると好評。飲食店だけでなくゴルフ場にも需要があり、掃除ロボットも扱う。

プリント基板の設計などを手掛けるニソール(狭山市富士見、田崎勝也代表取締役)は、植物発電を展示。土中のマグネシウムと備長炭で発電を行うもので、約5年の開発期間の中で同社は基板設計力を生かし発電ユニットを開発。都内百貨店やイベントなどに納入実績があり、農業分野からも相談があるという。今後もコンポスト発電の開発を視野に入れる。

看板施工などを手掛ける茜工房(見沼区中川、小山昭代表取締役)は、すべり止め塗料「すべらん革命」を展示。瓦を再利用した塗料で、駅や工場と屋内外で転倒事故防止に効果。さいたま市内でも大和田地区のデイサービス施設や武蔵野銀行片柳支店に採用されているという。今後も販路拡大へ意欲。

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氷川参道でも交流事業

食べて買ってー氷川マルシェ

11/19には氷川参道においても、「地域の熱い未来へ 交流を楽しもう!YEGの日」として交流事業を開催。

参道にキッチンカーなどが出店する氷川マルシェも久々に開催された。

THE OYSTER BAR YUMMY(大宮区仲町)は牡蠣出汁のおでんやカレーなどを販売。特に蒸し牡蠣が好評だった。生でも茹でも対応できる牡蠣が持ち味で、今後も牡蠣に特化できればと息巻く。

和服でちょんまげの社長が印象的なしょうがのむし(見沼区大谷、周東孝一代表取締役)は、見沼産の生姜でできた発酵ジンジャーエールの試飲や販売を展開。好評の蜂蜜・カボスベースだけでなく、新たに開発したモカコーヒー・ワイン粕ベースのものも提供した。市内各所でも提供しており、特にうなぎ店では昼時に多く飲まれるという。

クイズ大会で盛り上がる

会場では、楽しく埼玉の魅力を知ることができる「さいた〇〇(まるまる)クイズ選手権」も開催。「埼玉で生産量が多いのは、豆腐か香辛料のどちらか」など、さいたま市や埼玉県と地域にかかる問題が出題され、参加した子どもたちも楽しんだ様子。

実際に埼玉産の香辛料を用いた麻婆豆腐の試食もなされた。

勝ち残った参加者には商品券などの賞品が贈られ、大盛況となった。

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