ちゃんと愛ある本庄市 その6 街の新たな顔ー本庄早稲田の杜

本庄市の紹介は今回で最後となる。

中心市街地から少し離れ、新たにまちづくりが進む本庄早稲田の杜へと足を運んだ。

新たな街・早稲田の杜へ

地区を結ぶはにぽんシャトル

同市の中心市街地である本庄駅から同地区へは、直線距離にしておよそ3km離れている。

徒歩で行くことも不可能ではないが、同駅から両地区を結ぶ市のシャトルバス「はにぽんシャトル」を利用した。

一日13往復ほどが設定される同バス。途中何ヶ所か停留所があるが、一律¥200(小児¥100)で利用できる。

東京へも1時間圏内ー本庄早稲田駅

同駅から10分ほどバスに乗り、終点の本庄早稲田駅に着いた。同市中央を東西に走る上越・北陸新幹線の駅だ。

九州新幹線開業と同日の2004年3月14日に開業した同駅。

大宮・熊谷と続き県内3番目の新幹線停車駅となるが、すでに敷かれている線路から上下線が分岐し2面2線の同駅が設けられている。

1日の平均乗降客数は約2,200人。開業以来各駅停車タイプの列車が停車しており、ダイヤにもよるが大宮へは26分、東京へは46分と1時間圏内。

ちなみに運賃計算上、同駅は本庄駅と同じとみなされているという。

駅構内にはコンビニが1軒と彩北未来空間と名付けられたスペースがある。同スペースでは、本庄をはじめ上里町や神川町など周辺の市町の名産や観光をPRしている。

孫子の代まで引き継げる街へ

同駅の開業を契機に、その周辺約65haを先行地区に設けられているのがニュータウン・本庄早稲田の杜だ。本庄早稲田駅周辺土地区画整理事業として、同市や都市再生機構などが整備を進めている。

以下の3点を軸に、市民参加型のワークショップなどを通じて人や環境に優しい街を目指す。

  • 新たな顔としてのまちづくり:交通網整備を生かして早稲田大学との連携も深めながら、産業・業務の誘致を進め新たな本庄の顔としてのまちづくり
  • 豊かな自然環境と調和したまちづくり:環境や景観と融合することはもとより、民間の知恵や技術を活かした、次世代をリードする環境調和型のまちづくり
  • ユニバーサルデザインのまちづくり:障害のある人々や子どもたち、高齢者なども含め、安全で安心な生活が送れるよう「いつでも誰でも」をキーワードとしたユニバーサルデザインのまちづくり

同駅を中心に、商業・業務・産業用地を配置し、その周りに住宅用地や環境用地を配している。そのため駅の周りには商業施設(ベイシア本庄早稲田ゲート店など)や企業(カインズ本社)が立地する。

他にも同駅周辺には駐車場も多く存在しており、パークアンドライドも行われている。

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早稲田の名の由来ー早稲田大学本庄キャンパス

駅から出てすぐ早稲田の杜

同駅の南口に回った。

商業施設などが建ち並び賑わう北口側とは打って変わり比較的静かなようだ。

ところで本庄早稲田という地名は、他ならぬ早稲田大学に由来する。1970年この地に同大学本庄キャンパスが設立され、大学院やセミナーハウスで利用されてきた。1982年にはさらに同大学本庄高等学院が開校している。

そのような経緯から同地区は古くから早稲田の杜と称されてきた。同駅の名前を決める際にもそれを踏まえていた。

同駅南口の目の前には、同キャンパスや同学院につながる道が広がっている。早稲田山と言われるように山のように小高い土地になっているがいずれも同大学の土地で、それを示す杭も駅南口を出てすぐの場所に立つ。

知の協働ーリサーチパーク

同キャンパスを軸に早稲田リサーチパークが設けられる。

同大学の叡智や技術を糧に「産・学・公・地域」連携の学術研究都市を目指して、科学技術を先導する研究・開発・交流拠点となる。

新産業・新技術の創出を一貫支援する事業プロデュースや里山塾など、次世代地域づくりに向けた「知の協働」を展開する。

同地区の一角には、本庄早稲田の杜ミュージアムが設けられる。

旧本庄警察署にあった同市歴史民俗資料館の後継となる施設で、同大学と同市が共同で設立する。当初は5/15に開館予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期となった。

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