先週9/8(日)に大宮ソニックシティで、埼玉県職業能力開発協会主催のものづくり技能フェスタ2019が開催されました。
海外製品との競争激化や少子高齢化に伴う人材不足など埼玉県内のものづくりは厳しい局面にありますが、各技能士が日頃の成果をPRするとともに小・中学生の技能体験に精を出していました。
実演で体験で、魅せる技能
氷でできたアツい彫刻
例年と同じく、ソニックシティの地下展示場で開催された同イベント。
屋内外に県内各地の技能士会や職業訓練校などがブースを出展しています。
特に注目を集めていたのが、西洋料理のシェフから成る全日本司厨士協会埼玉県本部による氷の彫刻。
大勢の観客の前で四角い氷の柱を鳳凰の形に刻んでいきます。最後まで見届けることはできませんでしたが、ミノやノコギリを使って芸術家さながらに氷を削る姿に多くの注目を集めました。
屋外会場には他にもキャラクター文鎮の作成体験(埼玉鋳物技能士会)や単管パイプの取付体験(埼玉県鳶・土木工業会技能士会)など小・中学生に向けた体験イベントや物販が開催されました。
思わず食べたくなくなる?
続けてメインとなる第一展示場から。
こちらには川口名匠会や大宮建設高等職業訓練校など10の団体が出展しました。
こちらは例年多くの人気を集めている埼玉県洋菓子協会のブース。
マジパン細工の体験会を始め、今回は洋菓子店のシェフによる飴細工の実演もありました。
溶けた飴を細工してこのようなバラに仕上げます。遠くから見るとまさか飴だなんて思えませんね。
それにしても、こんなにリアルだと口にするのも憚られそうです。
女子に人気の体験は・・・
技能士というと建設や金属加工がメジャーではありますが、裁縫やフラワー装飾といった分野にも技能士制度があります。
このうち埼玉県洋裁技能士会・埼玉県洋裁技能協会は、共同でふくろう作りの体験コーナーを展開。特に女子に人気を博していました。
加えて中央のステージでは前あきワンピースの製作実演も行い、実際にミシンを操作してみたいと多くの女子の注目を集めました。
また、埼玉県フラワー装飾技能士会も今流行りのハーバリウムの製作体験を展開。こちらも女子を中心に好評を博しました。
こんなものまで作る高等技術専門校
県内に6校存在する、職業訓練や技能研修などを行う高等技術専門校も出展しました。
このうち春日部高等技術専門校は、実習で作ったという自動車のエンジンを展示。
数名の実習生のグループで1ヶ月ほどで作り上げたという同品。ピストンなど細かいところまで機械ではなく手作業で作り上げています。
自動車工場も多い埼玉近郊ですが、修了後はこれらの経験から自動車産業に携わる卒業生も多いそうです。