市長と市名で漢字が一致!行田邦子氏が行田市長選挙に当選

この一致は偶然か、必然かー4/23(日)に投開票が行われた統一地方選挙後半戦のうち、行田市長選挙で元参議院議員の行田邦子氏(57、無所属)が現職の石井直彦氏を敗り初当選を果たした。

前回の県知事選での立候補辞退が記憶に新しいが、「行田(ぎょうだ)」の「行田(こうだ)」市長と読みは違えど漢字が同じ点で話題が集まる。

県知事選の雪辱果たす

候補者公募から国会議員へ

(同氏HPより)

1965年に岩手県遠野市で生まれた同氏は、東京・蒲田の工務店で育ち、1989年国際基督教大教養学部卒。同大卒業後は旭通信社や電通などで契約社員・社員として勤務した。2004年に民主党(当時)の国会議員候補者公募に応募し、2007年参議院議員選挙で同党公認のもと埼玉県選挙区から立候補。契約社員時代の経験から同一労働同一賃金などを訴え、トップ当選を果たした。同党政権末期の2012年7月には同党を離党し、新会派「みどりの風」を設立。代表代行などを務めるなどしたが、渡辺喜美氏設立のみんなの党に合流。2013年選挙では同党公認で立候補・2選を果たした。

2014年11月に同党が解散すると無所属で活動したが、2015年には県内の同党OBらの会派として政治団体「未来の埼玉を創る会」を設立。同党復活も目指したが、諸事情あり断念した。

立候補表明も県知事選断念

小池百合子氏が発起人となった希望の党にも所属していた同氏だが、男女共同参画など長年取り組んできた法案が国会で成立したことから2019年1月に同年の参議院議員選挙への不出馬を表明。その後4月には同年8月に投開票がなされた県知事選への出馬を早くから表明していた。同年6月には希望の党を離党。

しかし、青島健太現参議院議員や大野元裕現知事が続々立候補を表明する中、同じ民主党出身ということで大野知事と支持層が重なることが懸念されていた。

そして公示日直前に熱中症の疑いで緊急入院し、立候補断念を表明。当初は批判していた自民党推薦の青島氏を支援したが、青島氏は落選。

その後2020年には自民党に入党し、県ふるさと振興支部支部長を務めていた。同年に日大文理学部通信教育部卒。

趣味はプロレス観戦・犬の写真集めで、焼き鳥を食べながら飲む日本酒が好物とのこと。

「新しい行田の好循環」訴求

同氏はこれまでも同市を訪れていたが、肥沃で平坦な土地や都心への近い地の利や埼玉古墳群など文化遺産がありながら、人口減少に直面し消滅可能性都市とされる同市を「もったいない」と感じていた。

そうした中で今年1月に同市長選挙への立候補を表明。現職の石井氏など20年ぶりに5氏が入り乱れる混戦となったが、通算2期の参院議員経験のもとインフラ整備・雇用創出・子育て支援などを通じて人口定着・税収向上による「新しい行田の好循環」を訴求。持続可能なまちづくりとして17号バイパスの高速道路化や産業団地整備、みんなにやさしいまちづくりとして3歳未満の保育無償化や義務教育学校の設立などを公約に掲げた。

迎えた投開票では現職の石井氏に1,106票差となる9,773票を集めて当選。「市民の皆様の思いにこたえられるよう全身全霊をもって活動し、みなさんといっしょに新しい行田のために歩んでまいります」と同氏も決意を述べている。

図らずも市名と市長名の漢字が一致した形になるが、同じ市ではないものの秩父市において久喜邦康氏が市長を務めていたこともある(2009年〜2021年通算3期)。また越生町と宮代町においては現職町長の名前がともに新井康之で、昨年6月には両町間で地域活性化へ向けた覚書も締結されている。

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他自治体でも選挙あり

今回の統一地方選挙のうち北本市長選挙では現職の三宮幸雄氏(72、無所属)が2選を果たし、毛呂山町長選挙でも井上健次氏(64、無所属)が5選を果たしている。

また、川口市や所沢市など32市町の議会議員選挙の投開票もなされている。

このほか県外になるが、宮崎市議会議員選挙においてスーパークレイジー君こと西本誠氏(36)が2位当選を果たした。同氏は2021年1月に戸田市議会議員選挙で当選、しかし3ヶ月以上の居住実績がないとして同市選挙管理委員会から当選無効とされていた。その後は同市長選挙や宮崎県知事選挙にも立候補したが、故郷となる宮崎市で支持を集めて当選を勝ち取った。

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