クールな華咲く東所沢 その3 産業・文化・みどりの調和ーところざわサクラタウン

11月のグランドオープンに向けて東所沢地域内外で注目の集まるところざわサクラタウンの魅力に迫っていく。

8月にプレオープンを迎え、一部の施設が公開中だ。

ところざわサクラタウンとは

文化の複合施設

所沢市東所沢和田と同市松郷の境に位置し、東川沿いの約40,000㎡の土地に建てられた同施設。

後述するジャパンパビリオンのようなイベントホールや角川武蔵野ミュージアムなど文化発信機能や地域の商店などによる物産販売機能などが備わり、「クールジャパン」と称される日本のサブカルチャーを国内や海外へ発信していくための拠点となる。

加えて同社の本社機能の一部も移され、物流拠点としても機能する。

COOL JAPAN FOREST構想

同施設は、出版大手のKADOKAWAと同市が共同で進めている「COOL JAPAN FOREST構想」の中心施設として設立された。

同構想は周囲半径500m圏内を「COOL JAPAN FOREST」として捉え、両者が協力して文化事業や企業誘致や空間演出を行うことで、みどり・文化・産業が調和し誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」と思える地域づくりを進めるもの。

その一環として、昨年夏には同市内の小学生を対象にした角川むさしの妖怪絵コンクールも行われている。

建設経緯

大階段が特徴的な千人テラス イベントなどにも対応

もともとこの土地は同市の浄化センターとして使用されていた。

しかし下水道の改良により役目を終えセンター跡地の有効活用という課題に加え、人口減少が叫ばれている状況で生産年齢人口を確保するために産業活性化が必要という課題を同市は抱えていた。そこで、この土地を地域の産業振興に資する事業者・団体へ売却することに決めた。

一方でKADOKAWAも同市や三芳町に印刷・製版工場や物流倉庫などを有していたが、インターネットの普及などにより紙媒体の需要が落ちていた。そのため外部の環境変化にすばやく対応するための新たなビジネスモデルの確立や、生産・物流体制の刷新・効率化が必要不可欠な課題となっていた。特に各種工場や拠点をを集約化できる広い土地を求められていた。

COOL JAPAN FOREST構想の推進に関する協定締結(2016年、所沢市資料より)

そうした両者が手を組むのに時間はかからなかった。公募式プロポーザルにより同社が売却先に決定し、2014年に土地の所有権が同社に移転。

2016年には、COOL JAPAN FOREST構想の推進に関する構想を両者で締結している。

こうして2018年に同施設の建設が始まり、新型コロナウイルスで延期になったが東京オリンピック・パラリンピックと同年の今年2020年にオープンとなった。

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本社塔の紹介

社員食堂も利用可能!?

同施設の主となる5階建の本社塔には、同社オフィスや物流倉庫が入る。

物流倉庫では最新鋭の設備により小ロット製造を実現し、プル型製造で適時適量生産へとつなげる。オフィスについては同施設でももちろん、自宅やカフェなどテレワークにも対応する。

3階には同社の社員食堂である「角川食堂」も入る。地元産の野菜を使用した食堂で、一般客も利用できる。

営業開始待つ商業店舗

加えて本社塔6階ではEJアニメホテルが10/1より営業を開始する。

客室はすべて同社の扱うアニメとのコラボルームとなっており、作品の世界観を演出し好きな作品と共に過ごせる特別な宿泊体験を提供する。

また、JCOM埼玉・東日本が運営する「LOVE埼玉パークやクラフトビール」などを提供するさわいち&サクラブルワリーなどの店舗も、11月のグランドオープンに営業を開始する。

サブカルチャー発信に ジャパンパビリオン

本社塔には2階建のジャパンパビリオンを併設。

スタンディングでは1,800名、シーティング650名収容のホールAと、シーティング200名を収容するシアター式のホールBで構成される同ホール。

アニメマンガを題材にした2.5次元ミュージカルはもちろん、ライトノベルやアニメイベント、声優トークショーたeスポーツ大会など様々な用途に対応する。

サブカルチャーの発信拠点として不可欠な施設だ。

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