若手・外国人も注目 大宮盆栽村で第40回大盆栽まつり開催中

さいたま市北区盆栽町周辺の大宮盆栽村で、ゴールデンウィーク恒例の第40回大盆栽まつりが5/5(金・祝)まで開催中だ。

昨年に続いての開催となり、外国人にも好評だ。

お土産に小型盆栽いかが

同イベントでは盆栽村をはじめ、盆栽や関連商品を扱う事業者・工房らが作品販売や展示などを行う。盆栽村の各盆栽園もこの日のために一般開放がなされている。好天に恵まれた初日5/3には朝から多くの人出が見られた。

松雪園(同市北区東大成町)はお土産にも最適なマグカップ大の小型盆栽を販売。以前は大型のものも扱っていたが、電車などで持ち運びがしづらいということで小型のものを製作。小型とはいえ枝葉が伸びすぎないようバランスを見るため、2年ほどかけて育てるという。

風香窯(鴻巣市筑波)は色とりどりの盆栽鉢を販売。小型のものから大型のものまで手作りで一つ一つ製作し、作り手の思いを込めている。10年ほど出展しているが、コロナの影響か「外国人の来訪客をあまり見かけない」とも。

藤樹園(同市北区盆栽町)は、同園が主催する盆栽教室の生徒による作品を展示。近年ではYouTubeの動画を見て盆栽に興味を持ち教室に入会する生徒も増えてきている。1・2年ほどの新米から、20年近いベテランまで多数の生徒が在籍し、盆栽作りに精を出す。

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「盆栽は美しく芸術的」

同イベントでは外国人来訪客の姿も見られた。欧米だけでなく中国や韓国とアジア圏からの外国人も来訪していたようだ。

このうち米国人男性とアイルランド人女性のペアはウェブ上で同イベントを知って来訪。「盆栽は美しく、芸術的だ」と海外においても盆栽は高く評価されているようだ。本国に持ち帰ると検疫で時間を取られてしまうため、「今回は見るだけ」とも。

スタッフの中には外国人来訪客と英語でコミュニケーションを取り、案内をしている者もいた。

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若い担い手も活躍

出展者や愛好家の間でも高齢化が進んでいるが、若い担い手の姿も多く見られた。

石井盆栽(群馬県前橋市)では30歳の男性が盆栽を販売。もともと映像製作会社に勤めていたが、「あまり盆栽苑の求人を見ることはないから」と興味を抱き盆栽の世界へ。実際に携わると、一つ一つの盆栽に表情があることに感激。特に地方部においては異業種から盆栽の世界に飛び込み、鉢や光などをアレンジして芸術的な作品に仕上げている層が目立つという。

久喜市の高校生による盆栽のワークショップも開催され、子どもにも好評だ。

同イベントに合わせて、氷川神社参道など大宮駅周辺でもおおみや盆栽春まつりとして盆栽展示などを開催中。大宮駅東口から氷川神社、土呂駅を結ぶシャトルバスも運行されている。

ギャラリー

 

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