全てのこどもたちにサッカーを YAMATO SOCCER SCHOOL

J1浦和・J2大宮はじめ、女子プロチームやアマチュアや高校サッカーと国内屈指のサッカーどころである埼玉。

そのような土地だけに、プロ選手を目指すこどもも数多い。

そんなこどもたちが競技を学ぶ場所にはプロチームのユースチームやサッカー少年団にとどまらず、プロ選手が主催するスクールという選択肢もある。J1で活躍する地元出身選手が主催するYAMATO SOCCER SCHOOL(戸田市美女木)もその一つだ。

YAMATO SOCCER SCHOOLとは

同スクールは旧浦和市出身で、千葉や松本を経て今シーズンはJ1大分でプレイしている町田也真人氏が主催。

同氏自身背が小さく無名からのスタートであったが、中学高校大学と才能を開花させ今ではトップリーグでプレイするに至っている。全てのこどもたちにプロになれる可能性があるからこそ、その可能性を存分に広げる場として同スクールの開設に至った。

現在では西浦和で週2回と与野で週1回のレッスンを開講し、幼稚園から小学生まで40名が在籍している。

スクールとしてのコンセプトは3つあり、その一つが「サッカーを大好きに」。中学・高校で味わう勝敗のシビアさの前に、競技自体を好きになってもらう。

二つ目が「人間性の育成」で、挨人と人との関わりの中での基本となるあいさつをはじめ高い人間性育成の基本的なあり方を、サッカーを通じて自然と身に付けられるよう取り組む。

そして三つ目が「プロサッカー選手の輩出」。高い人間性と競技自体を楽しむことからスキルが自然と身に付いてこそのプロサッカー選手への道が開かれる。個人の技術やプレーの選択肢を増やして、それを選手自身で主体的に選択できるようサポートする。

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スペシャルエリートクラス 練習模様に密着

できるかな?プロの動き

西浦和と与野の二ヶ所で開講している同スクールだが、与野で開講されているのはプロ選手を目指すスペシャルエリートクラスとなっている。プロ選手のトレーニング手法もふんだんに取り入れた英才教育といえよう。

小学3・4年生と同5・6年生を対象に各16名選抜のクラスで、入会にはセレクションがあるという。

この日の練習はドリブルからスタート。カラーコーンに当たるとくるっと体をひねり流れるようにドリブルを続けていく。

足元をしっかり鍛え上げた町田選手だからこそ、そのスキルの育成には力を入れている。

「(J1神戸所属の)イニエスタ選手を意識して」などといった助言もコーチからなされ、小さいうちからプロの動きを身につけさせようとしているのがわかる。

誰一人音を上げる生徒はおらず、皆の表情も真剣そのものだ。

戦術眼養う紅白戦

ひとしきり足元を練習した後は実戦形式の紅白戦となる。コートを二つに分け、互いのゴールへと迫っていく。

ここでも練習の成果を発揮せんと皆真剣にボールを追いかける。

ところどころで中断し、コーチからもアドバイスが入る。

「受けてから考えるのではなく、周りを使って」「オフ・ザ・ボールの動きも大切」「前へ前へだけでなく、強弱をつけて」

生徒たちも再開後の練習でアドバイスを受けた内容を実践していた。

一人一人の個人技、そして戦術眼を養うという同スクールの姿勢がよく表れている。

最後は皆で集まって練習の振り返りをし、この日は終了。

なかなかにハードなメニューではあるが生徒たちに疲労の色は少なく、むしろ楽しんでいる表情が見られる。個人技量を高めようと同スクールとクラブチームをかけもつ生徒もいるという。

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