アーバンデザインセンター大宮(略称UDCO、大宮区宮町、工藤和美センター長)は、11/12に「ストリートからエリアをめぐる社会実験DAY」を大宮門街前歩道部と宮町2丁目道路予定区域で実施する。
同センターが展開するストリートデザインスクールの受講生らが、日頃の議論や学習のなかで得られた知見を生かしてストリートから新たな魅力を創出する。
まちづくりの実践として
同センターでは、保有するノウハウ・フィールド・ネットワークを活かして、インプットから関係者協議アウトプットとしての公共空間利活用の社会実験を実施という一連のプロセスを提供するストリートデザインスクールを展開している。
「まちの課題解決と価値創出に繋げる公共空間利活用の実践」を現場レベルのプロセスで経験できる座学・実践型スクールで、12名が受講。スクールを通じてストリートを舞台とした公民連携によるまちづくりの現場を学び、その学習成果の発表として2つの社会実験を実施する。
受講生は行政職員をはじめコンサルタントなどまちづくりに携わる人材が主。昨年度の受講生からは「通常業務では体験することができない出店者調整や什器製作など実践的なプロセスを学べた」「現場の最前線で活躍している講師やのスタッフの方達との出会いや助言も貴重で刺激的」と声も上がっている。修了後も受講生同士でまちづくりの情報をシェアするなど、業務に活かされているという。
ストリートから地域課題解決
今回の社会実験では、12名の受講生が2グループに分かれて実施。地域や行政と調整を重ねつつまちづくりに携わる多くの人材と連携し、ストリートから地域課題の解決を図る。
このうち大宮門街前歩道部(上図①)では、再開発ビル前の歩行者空間を利活用して「OMIYA STREET WARDROBE」を実施。一の宮通りに多くあつまる古着屋に着目し、街路にストリートカルチャーのネットワークを表出させる。古着文化をまちの回遊性を高めるローカルコンテンツとして再発見する。
宮町2丁目道路予定区域(上図②)では、 エリア価値向上へ「SANKITA CROSS POINT」を実施。住宅地に個性的な店舗が点在する氷川参道北部エリアを新たに「さんきた」と呼び、大宮駅とさんきたをつなぐ道路予定区域に出店。エリアの認知と活性化のきっかけをつくる。
大宮を超えた展開も
同スクールが3年目を迎えるにあたって、今後はスクール運営ノウハウを他自治体のまちづくり団体へ共有したり、エリアマネジメントや地域との関わりを検討している企業とのプログラム共同開発を検討中。
大宮を超えた展開も考えていきたいという。
「ストリートをつかった社会実験をめぐり、大宮のなかにある魅力的なエリアをぜひ見つけてください!」と同センター。
企画紹介
- 開催日時:2022/11/12(土) 11:00〜16:00 ※雨天決行、荒天中止として翌日13日に延期、順延なし
- 開催場所:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118 大宮門街前歩道部、埼玉県さいたま市大宮区宮町2丁目
- 問い合わせ先:同センターHPより