NACK5開局30周年記念!ときがわ町 その5 将軍も愛したお寺!国宝もある慈光寺

こんばんは。

少し間が空いてしまいましたが、NACK5開局30周年記念のときがわ町のご紹介に戻ろうと思います。

 

文化財の宝庫・慈光寺

登りたくなる山がそこにはある

こうしてやすらぎの家で昼食をとり、建具会館で実際にときがわ建具を見てきた私。

次なるスポットへ向けて、またまた出発進行!

…写真はないのですが、もうお腹いっぱいにも関わらずまた山道を登って行くのでした。だっていいじゃん、登りたいんだもん。

 

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山一帯にお堂だらけ

そしてやすらぎの家の北側にある山道を車で登ること約10分。

こんな場所にやってきて車を停めます。

都幾山慈光寺とな…?山の上だけど、随分とお堂があるのだな。

上記の地図によると、本堂である阿弥陀堂は駐車場の奥にあるらしい。案内に沿って本堂を目指して歩いて行きます。

 

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関東最古の山岳寺院

そして木々が生い茂る中に、本堂への入り口である門が見えてきた。

こちらが、慈光寺の山門です。

かなり年季が入っていそうで、なんだか一休さんの時代に迷い込んだ感じですね。

こちらが本堂です。寺を管轄するお堂として祈祷や御朱印の配布などを行なっています。

 

起源は飛鳥時代

坂東三十三観音霊場第九番札所である天台宗の同寺。

その始まりは飛鳥時代の673年、慈訓がこの地に観音霊場を開いたことに始まります。
その後770年に、鑑真の弟子である道忠によって慈光寺として創建されました。1250年もの歴史がある同寺は、関東では最古の山岳寺院とも言われているそうです。

平安時代に入って最澄によって天台宗が興されると、天台宗の別院となった同寺は女人禁制の千手観音の霊場として栄えました。

また、871年には安部小水麻呂(あべのおみずまろ)なる人物が「大般若経」六百巻を奉納しましたが、優れた写経として国の重要文化財に指定されいます。

 

埼玉初の国宝も

鎌倉幕府に入ると、特に源頼朝の寵愛を受けた同寺。

1189年には戦勝祈願のために愛染明王像が贈られており、寺領として1200町歩の寄進も受けた、坂東三十三観音霊場で第九番の札所にも指定されました。

また、この頃に豪華絢爛な装飾経である「慈光寺経」がもたらされましたが、こちらは1906年に埼玉県初の国宝として指定されたんですよ。ちなみにその後1983年に行田・稲荷山古墳出土の鉄剣が指定されるまで、埼玉唯一の国宝だったのだとか。

その後戦国時代には太田道灌らによって焼き討ちにもあった同寺ですが、江戸時代に入ると今度は徳川家光の側室・室桂昌院の寵愛を受けて、多くの宝物が奉納されました。

なお、慈光寺経をはじめとした同寺所蔵の宝物は、境内の宝物殿で見ることができます。

時間が押していたので、見ることはできなかったのですけどね。

 

天井にあってはならない(?)ものが…

本堂も見たところで、本尊の千手観音が収められているという観音堂へと行ってみましょう。

少々急な階段を登らなければならないので、お足元にはご注意を。

こちらが小高い場所にある観音堂です。

本尊の千手観音像は毎年4月の第2日曜日と17日にご開帳されていますが、今回は外観のみで。

現在の観音堂は1803年に再建され、1993〜4年にかけて改修工事が行われたもの。

柱や梁に細かい彫刻が施されており、格天井にも鮮やかに模様が描かれており、豪華絢爛なお堂であることが見て取れます。

 

なんでここに木馬が?

そんなお堂の天井に謎の木馬が。

これは「世荒らしの名馬」という伝説を持つ木馬。

その昔、左甚五郎という人がノミを使って丸太を彫って作ったものですが、夜になると付近の畑の作物を荒らしまわったといいます。
そうした被害に困り果てた百姓たちによって捕らえられ、尾を切られたり鉄鎖で口元を縛られたりして、最終的にはこのお堂の上に納められたということです。

木馬が動くのとかそういうツッコミは無しにしても、いきなり現れるのでビックリしました。

東国最古の禅寺・霊山院

鎌倉時代にできた塔頭

そして、そんな慈光寺から800mほど上に登って行くと霊山院というお寺があります。

こちらは鎌倉時代の1197年に慈光寺の塔頭、すなわち境内脇の小寺として設けられたもの。

関東では最古の禅寺と言います。

できたのはちょうど源頼朝などに寵愛を受けていた頃ですので、それだけ慈光寺の地位が高かったということが見て取れます。

 

紅葉までもうすぐ?

そんな同寺はツツジのお寺としても有名ですが、境内のツツジは見頃とは言わないまでも赤く染まりつつあるようです。

ツツジ以外の他の植物は夏の高温もあってかまだまだ青いですが、秋の紅葉が待ち遠しくなるようなスポットでした。

ちなみにこの慈光寺と霊山院がある一帯は、慈光山歴史公苑として文化財の手厚い保護が行われているんですよ。

貴重な文化財が今後も後世に受け継がれていくといいですね。

 

さて、他のレポートをちょいちょい挟むので次回はまた明後日以降になりますが、引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。

 

つづく

 

スポット紹介

慈光寺

  • 住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字西平386
  • 電話番号:0493-67-0040
  • 備考:宝物殿あり(9:00~16:00、大人¥300/高校生以下¥150、予約は電話から)

 

◇霊山院

  • 住所:埼玉県ときがわ町大字西平445
  • 電話番号:0493-67-0068

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