
小鹿野町の紹介は続く。
お食事処昭和と観光交流館に寄ったあとは、またも車で山間部を目指して行った。
県内唯一・百選の滝
市街地から南西の両神地区へ。
両神山に由来する同地区は2005年9月までは両神村という村だったが、現在では同町に編入されている。それでも後述する道の駅のように「両神」を名前に残す施設やスポットは数多い。
滝までの遊歩道
市街地から車を運転し、小森川沿いで曲がりくねる山道を行く。途中に採石場もあり、大型トラックが何台も通っていた。
市街地から車で30分、やってきたのは丸神の滝。
滝の前まで車で行くことはできないので、手前の駐車場に車を停めて徒歩で向かう。およそ入口から20分程度で行くことができるようだ。
山道にご注意を
遊歩道に沿って滝まで続く山林の道を進む。すぐ下には滝からの小川が流れ、轟々と水が流れる。
入口手前にはキャンプ場設備もあり比較的整備されているが、奥になると山道のように幅が狭く傾斜もきつい箇所もあるので注意が必要だ。
普通の運動靴で歩いたが、できれば登山・ハイキング用の装備で歩く方がいいかもしれない。
山林奥の神秘の滝
およそ15分ほど歩き、ようやく滝へとたどり着いた。
滝壺へはそこそこ高さがあるが、手前には一息つけるベンチがある。
両神山の東尾根から流れる同滝の高さ76m。
高さ12、14、50mの3段から成り、少しずつ落ちていく水が文字通りの白滝のように見えるのが特徴だ。
その雄々しく神々しい姿から、埼玉県内では唯一日本の滝百選に選出されている。
静寂で滝を楽しもう
尾ノ内渓谷とは逆方向で市街地から距離があるためか、そこまで多くの人々には知られていないという同滝。
周りにはハイキングコースも整備されているが、訪問した際に周りにいたのは管理人のみである。
そして滝の周りには原生林のような木々が生い茂っている。それゆえ春は桜で秋は紅葉と季節に応じて色とりどりな姿を見せる。
それでいてあたりには水の流れる音や鳥のさえずりが響き、非常に居心地がいい。特に夏ともなれば涼しげな音で暑さも忘れることだろう。
人里離れた同滝でリフレッシュというのもいいかもしれない。
温泉にも入れる道の駅
同滝から離れて、両神地区の中心となる県道37号線へと戻る。
やってきたのは道の駅・両神温泉薬師の湯。
その名の通り、温泉に入ることのできる道の駅だ。アルカリ性ph9.1のすすきの湯に入ることができ、ドライバーやバイカーには好評だ。
手打ちの薬師そばなどを提供する食堂も併設しており、食堂のみの利用も可能。
加えて敷地内には地元の材料を使ったそば打ちやとうふ作りなどを体験できる地域資源活用センターや、地域で栽培した農作物や木工細工や名水「毘沙門水」などを販売する農産物直売所もある。年初めということもあり小鹿野の名所の写真を配したカレンダーも売られていた。