
さいたま市では広聴活動の一環として、市内在住者と在勤者の市施策に対する意向などを把握するため、毎年さいたま市民意識調査を実施している。
このほど、昨年6月に実施した2019年度分の調査結果が公表された。
今年2020年は、同調査で「住みやすい」と答える市民の割合を90%以上とする「さいたま市CS90運動」の期限年である。前年度分ではあるが果たして結果はいかほどであったか。
掻い摘んでではあるが、その結果を見ていく。
調査概要
在住者意識調査
- 調査地域:さいたま市全域
- 調査対象:さいたま市在住の満18歳以上の男女
- 調査対象数:5,000人
- 抽出法:住民基本台帳に基づく層化多段無作為抽出
- 調査方法:郵送配布・郵送回収法
- 調査期間:2019/6/3~6/20
- 回収結果:有効回収数2,552
在勤者意識調査
- 調査地域:さいたま市全域の事業所
- 調査対象:さいたま市外からさいたま市内の事業所に通勤する満18歳以上の男女
- 調査対象数:2,000人
- 抽出法:市内の事業所を無作為に抽出し、事業所を通じて個人への調査を依頼
- 調査方法:郵送配布・郵送回収法
- 調査期間:2019/6/3~6/20
- 回収結果:有効回収数587
「住みやすい」割合は84.4%
市内在住者でさいたま市が住みやすいと考える割合はどれほどか。
(さいたま市発表資料より、以下同)
調査結果によると、市内在住者のうち「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と答えた割合は84.4%と前年比0.2%増となった。5年連続の増加で8割台半ばに及ぼうとしつつあるが、市の目指す9割台にはもう一息といったところだ。
とはいえ、住みにくいと答えた割合が10%以下にとどまっていることを見ると、多くの市民が市内生活に満足を覚えていることは確かだ。
性別・年代別に見ると、どの年代でも概ね8割の市民が満足している。特に男性では50代・女性では40代とミドル層での満足度が高くなっているようだ。
定住意向も増加傾向
今の地域に「ずっと住み続けたい」と「当分の間住み続けたい」を合わせた在住者の定住意向はどうか。
上図のように今年度分は86.2%で8割半ばで推移しているが、ここ5年で見れば増加傾向にある。
性別・年齢別に見たのが上図。
若年層では7割台ではあるが、年代が上がっていくにつれて8割・9割と同意向が上昇していることがわかる。
移住意向、若年層ほど高
では市内在勤者でさいたま市に住んでみたいと思う割合はいかほどか。
結果が上図。
「そう思う」と答えた割合は37.1%と3割台で推移しており、ここ5年では最高だ。
性別・年代別に見ると、男性より女性の方が15%以上同割合が高い。
若年層では49.1%・30代では41.6%と、若年層ほど同割合も高くなっている。