買い物・交通利便性の高さを評価
在住・在勤者にさいたま市へのイメージを尋ねた結果が以下の図。
両者とも「買い物など生活に便利なまち」と「交通の利便性が高いまち」が5割以上を数えた。
「災害に強く、治安のよいまち」「居住・生活環境のよいまち」「子育てのしやすいまち」「教育環境のよいまち」「自然の豊かなまち」といった生活に関わる事項は、在住者が在勤者より10%以上高い数値を記録した。
一方「コンサートやイベントが多いまち」「スポーツの盛んなまち」と文化的な事項は、在勤者の方が10%以上高かった。
今後の発展の方向性は?
両者に今後さいたま市がどのような街になってほしいかその方向性を尋ねた結果が上図。
在住者では「高齢者が暮らしやすいまち」が、在勤者では「子育てのしやすいまち」がそれぞれ1位となった。
在住者に比べて在勤者では高齢者が少なく現役世代が多いことを踏まえれば、前者は地域を「終の住処」として後者は子育てや生活の場所として捉えていることがうかがえる。
各施策への満足・不満足度
それでは市が実施する各施策や事業の満足度はどうか。
結果は上図のようになった。
満足度は「ごみ・リサイクル」(32.1%)、不満度は「道路・輸送」(30.7%)が最も高かった。「市街地整備」は満足・不満度ともに2位に上がった。
自由意見として道路の整備および工事区間の早期完成をはじめ歩道の改善や路線バス・コミュニティバスの充実などを求める声があった。加えて、大宮・浦和駅周辺の市街地整備の推進や市街地における公園の整備を求める声もあった。
今後特に重視する施策や事業
今後特に重視する施策や事業を聞いた結果が下図。
最も高かったのは「高齢者福祉」の44.8%で、「道路・輸送」が33.2%「子育て支援」が30.7%で続いた。
過去2年間の結果と比較すると、上位項目は増加傾向にあるものが多いようだ。
高齢者福祉に関しては、高齢者が住みやすいまちづくりや高齢者向け交通機関の確保・負担軽減や介護環境の改善・支援拡大といったことが自由意見であがった。また子育て支援についても、保育所・学童保育の整備や子育てイベントの開催・交流の機会の確保やひとり親家庭への支援の充実などを求める声があがった。
書き終えての諸感
高齢者福祉や子育て支援などを求める声も多いことがわかったので、まずはそれらを優先して少しでも住みやすさを向上することが求められよう。本格的に少子高齢社会に突入しいつ人口減少に転じてもおかしくないさいたま市だが、引き続き市内では定住意向をたかめ市外に向けては定住を促進し地域の持続可能性向上や差別化に努める必要があるのは言うまでもないだろう。