こんばんは。
ふじみ野市のご紹介は一旦お休みして、本日は大宮地域で行われたイベントに参加してまいりましたのでその模様をお知らせいたします。
世界7位の自動車部品メーカー誕生
フィアット系列の部品メーカーを買収
さて、先月ですがこんなニュースがありました。
フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)は10月22日、自動車部品子会社のマニエッティ・マレリを、カルソニックカンセイの親会社であるCKホールディングスに売却すると発表した。
CKホールディングスは、買収後、「マニエッティ・マレリCKホールディングス」に社名を変更する。カルソニックカンセイとマニエッティ・マレリを事業統合して、売上高は152億ユーロ(約2兆円)と、世界7位の独立系自動車部品メーカーが誕生する。
〜以下略〜
(「カルソニックカンセイの親会社、マニエッティ・マレリを買収で合意…世界7位の独立系自動車部品メーカーが誕生」 レスポンス 2018/10/22)
大手自動車部品メーカーのカルソニックカンセイの持ち株親会社のCKホールディングスが、フィアット系列の部品子会社マニエッティ・マレリを買収するというもの。
これにより、売上高は2兆円規模と世界7位の自動車部品メーカーが誕生する見込みです。
実は本社が大宮!
一体そのニュースが大宮とどんな関係があるのかという話ですが…
実は本社が大宮の宮原にあるんです!
元は工場があった場所にちょうど10年前の2008年から本社を構えています。しまむらといい、大宮からそんな世界規模の企業が生まれるとは感激ものです。
そんな宮原のカルソニックカンセイ本社で本日、カルソニックカンセイ本社大感謝祭が行われました!
地域の皆様に感謝を込めて
お楽しみ盛りだくさんの感謝祭
こちらが宮原にあるカルソニックカンセイ本社。駅の西口から南に5分ほど歩くとあります。
本社正面の屋外と1階部分で行う同イベント。
車の展示をはじめ、ワークショップや物産展、それに地域の味覚などお楽しみが盛りだくさんのイベントになっているようです。
早速入っていきましょう!
各メーカーに供給中
会場に入るとすぐ左手に見えてきたのが、同社製品が採用されている各自動車メーカーの新車展示。
詳しい社史は後述しますが、元は日産自動車系列の部品メーカーだった同社。
現在では日産を中心に三菱自動車やスバルなどの各自動車メーカーに多くの部品を供給しています。
部品メーカーって意外と系列以外のメーカーとも取引があるところが多いんですよね〜。
地域の味覚大集合!
そして屋外では、ここ宮原地区、そして埼玉の味覚をご紹介するケータリングも展開。
こちらはアウェイ町田戦でもいただいた埼玉ラーメンですね!
他にも野菜寿司をご紹介した日進の山水など、宮原地域の飲食店もたくさん出張出店をされていました。
なぜか山水が普通の海鮮丼を作っているのを見ると違和感しか感じない…。
さらに大宮アルディージャも恒例のキックターゲットを出展。
今日の試合、ハラハラしたなぁ…。
普段入れない本社に潜入!
レーシングカーに長蛇の列
果たしてどんなところなのだろう?
果たしてその先にあるものとは?
お目当ては小学生以下限定の同社レーシングマシンの乗車体験!
自社製品のPRや性能テストも兼ねて1982年からモータースポーツにも参戦している同社は、国内外のトップカテゴリーの数々のレースへの参戦を続けており、タイトルも獲得しています。
レーシングのお楽しみといったら…
そして、モータースポーツのお楽しみといったら…、
今年は相沢菜々子さん(左)と埼玉出身の藤咲百恵さん(右)がカルソニックレディを務めています。
会場にいたさのまるとパシャり。決まってるぅ〜!
…それにしても彼女達、身長が170cm以上もあるためブーツを履くとまるで進撃の巨人のごとき存在感です。
EVインバーターは世界一
そして本社1階の一角にある企業紹介コーナー。
自動車部品というとバンパーだったりオーディオだったりとたくさんあるかと思いますが、同社が供給するのは排気管やエアコンユニットなど、車の内装に関わる部品がメイン。
特に電気自動車に使われるインバーター(直流を交流に変換し、モーター出力を制御する装置)は世界トップシェアなんだそうですよ。
合併から世界のカルソニックカンセイへ
長い社名からもわかるように、元は同社は1938年創業のカルソニックと1956年創業の関東精器(カンセイ)が2000年に合併して誕生しました。
前者のカルソニックは元は日本ラジエーターという名前で、エンジンを冷やすラジエーターを製造していました。後者は車の速度などを示す計器を製造していました。
高度経済成長期の大量生産、そして技術革新の中でカーエアコンの普及を後押ししたM型/Nシリーズエアコン(日本ラジエーター)やドライバーの声で操作する世界初の音声認識ユニット(関東精器)などと両社画期的な製品を発表していきます。
その後1988年に米国法人の名をとって日本ラジエーターがカルソニックに、1991年に関東精器がカンセイにそれぞれ社名を変更しています。
合併でモジュール生産に対応
そんな両社は2000年に合併。個々の部品単位ではなく、複数の部品を組み合わせたモジュール生産への対応の必要性に迫られたことが背景にあります。
そうして2008年にここ大宮の地に本社を移転した同社。順調に売り上げは伸びていき、2015年には県内企業として初めて売り上げ規模が1兆円を超えました。
また、2017年には持株会社としてCKホールディングスが設立され、それまで日産自動車が握っていた資本をこの持株会社に移し、独立への一歩を踏み出しました。
そして日本ラジエーター創立から80周年を迎えた今年、マニエッティ・マネリの買収を発表し、世界のトップ10に食い込む自動車部品メーカーに生まれ変わったというわけです。
絵に描いた車でレース!?
なんだか某レーシングゲームのように数台の車がレースをしているようだ。
それにしてもイエローカーにロボットカーとずいぶん変わった車だこと…。
実はこれ、主にお子様を対象に紙に描いてもらった車をスキャンして、それをCGとしてスクリーンにスキャニングしたもの。
自動車部品メーカーらしいといえばらしいですが、ここまで時代は進んだのか!
このほか上記の写真にさのまるが出ていたように、埼玉県内や栃木群馬など各都道府県の物産展も行われていた会場。
非常に多くの人々で賑わっていました。
これからも地域やユーザーに愛される企業として、同社のさらなる発展に期待したいですね!